常駐する専用ユーティリティで複雑なコンボ押しも割り当て可能

そのほかの装備をざっと解説すると、8GBメモリ(DDR3L-1600)に、ストレージは128GBのmSATA SSDと1TBの2.5インチHDDのデュアルドライブ構成。通信機能は802.11b/g/n(2.4GHz帯のみ)の無線LANにギガビットイーサ、さらにBluetooth V4.0+LEとなる。標準搭載の無線LANが802.11ac非対応なのはちょっと残念だが(802.11acに対応させたい場合はBTOで選択可能)、実際オンラインプレイをするときには、電波状態で通信速度が揺らぎやすい無線LANは使わないのが常識なので、実質的な問題はないはずだ。

底面のネジ4本を外すだけで、内部のほとんどが露出する。CPUとGPUの交換はできないが、メモリやストレージ構成の自由度は高い。左下のスペースに2.5インチHDDが見える

無線LANモジュールは2.4GHz帯対応のみなのが残念だが、オンラインプレイはパケット破棄の可能性の少ない有線LANを使うのが常識なので、特に問題はないだろう。カードの左側に空のmSATAスロットがある点にも注目

メモリはDDR3-1600のSO-DIMMが1枚。シングルチャンネル仕様なのが少々惜しいが、実用上問題はない

OSはmSATA接続のSSDから起動する。試用機ではADATA製「AXM21ES3-128GM-B」が使われていた。コスパのよいSSDだが、「Grand Theft Auto V」クラスのゲームだと少々容量が厳しい感じだ

ハード面ではキーボード周りにも注目しておきたい。キーそのものは18mm(実測)ピッチの今風なアイソレーション式だが、常駐する専用ユーティリティを使うことで、好きなキーやマウスボタン(Fキーや修飾キーを除く)にマクロを割り当てることが可能なのだ。リズム良くキーを叩かないと成立しない、難しいコンボはもちろんだが、ExcelやLightroomといった非ゲームアプリの省力化にも応用できる。

パッドは87mm×45mm(実測)とやや小さめだが、キーボードのピッチは18mm(実測)とゆったりとしている。右端のキー(「」など)が大きいが、打鍵感は悪くない

キーボードはゲームを全力で回しても、[W][A][S][D]キーのあたりが少々暖かくなる程度だ。またキーのバックライトは、オフ・弱・強の3段階で点灯する

ゲーマーの天敵である左Windowsキーは、タスクトレイに常駐するユーティリティ「Control Center」で無効化できる。だがここの真の見所は右下にある「Flexikey」ボタンだ

「Flexikey」は好きなキーやマウスのボタンにマクロを割り当てるもの。Razer製デバイスに対する「Synapse」のようなものだ。複雑なコンボ押しが必要なゲームでも、これを活用すれば楽に攻略できるかも。キーストロークの間隔も記録できるため、速すぎて入力が取りこぼされる心配もない