13.3型液晶搭載ボディにGTX 960Mを装備した"GPU全振り"の設計に注目

NEXTGEAR-NOTE i3500GA1」の基本的な構成を一言で表すなら「Core i7にGeForceを組み合わせた13.3型フルHDノート」だ。ボディの厚みは折り畳み時・約32mm、重量・約2.1kgと特別スマートでも軽量でもない。ボディ自体は同社の旧モデルにも使われていたおなじみのデザインのものだ。

しかし本機の一番の見所は、本体がA4強のコンパクトサイズなのに、第2世代Maxwellベースの最新モバイル用GPU「GeForce GTX 960M」を搭載している点だ。すでに各社からGTX 960Mを搭載したノートは発売されているが、基本的に液晶が15.6型以上の中~大型ノートだ。しかし本機は、それより一回り小さなボディに載せたGPU重視の設計なのだ。CPUは残念ながらBroadwell-Uではなく、Haswell世代のCore i7-4710MQだが、すでにCPUの性能は頭打ち気味になって久しい反面、GPUは順調に性能を伸ばしていることを考えれば、この判断は至って合理的。つまり小型ノートで最新ゲームを快適に楽しむための、"GPU全振り"スペックなのだ。

「HWiNFO64」によるハードウェア情報。Core i7-4710MQにGeForce GTX 960M、SSD+HDDのデュアルストレージ構成などの情報が読み取れる

左側面の中央には排気口がある。動作中はここから熱気が出てくるが、本体のスペックを考えれば仕方のないところ。手前側には「Sound Blaster Cinema2」の高品質サウンドを楽しめるヘッドフォンジャックなどを備える

右側面手前には3基のUSB 3.0ポートにHDMI出力が並ぶ。オンラインプレイを前提にしたノートなので、有線LANは当然標準装備だ

パフォーマンス志向のGPU搭載ノートだけに、ACアダプタは出力120Wと大容量かつ大型。ただ厚みは15mm弱なので、カバンのポケットなどに滑り込ませやすい点は評価したい

本機の液晶のスペックを見て、"今の時代フルHDはちょっと……"と感じるかもしれない。しかし本機に搭載されているフルHD液晶は、パネルサイズが13.3型と小さめなことも手伝って、"ドット感のない"美しい映像が得られる。それにGTX 960MというGPUのスペックは、フルHDより上の解像度にしてもドットバイドット表示でゲームをするには少々つらい(もちろんゲームの重さにもよるが)。GTX 960M+フルHD液晶はベストマッチなのだ。

液晶はノングレアのフルHD。本機の上位モデルではさらに高解像度(WQHD)のIGZO液晶を搭載した製品もあるが、GTX 960Mの性能ならフルHD液晶位がちょうどいいと感じる

「METAL GEAR SOLID:GROUND ZEROES」をプレイ中。液晶サイズが小さめなためか、24型クラスのフルHD液晶でプレイするよりも、解像感が高まって見える印象がある