昨年、さまざまなMVNOから発売され、格安スマホで一躍人気となったASUS製のSIMフリーAndroidスマートフォン「ZenFone 5」。その後継機となる「ZenFone 2」が発売された。5.5インチのフルHDディスプレイや1,300万画素カメラを搭載するなど、さらに高性能となったZenFone 2は、早くも注目の端末となっている。携帯各社から発売される最新スマートフォンと比べても見劣りしないハイスペックなZenFone 2の情報を知り、「これならキャリアのスマートフォンから乗り換えてもいいかも……」と考えている人もいると思う。
そこで本稿では、hi-hoのMVNOサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」を例に、ZenFone 2をMVNOでお得に購入する方法について見ていきたい。
さらに高性能になったSIMフリースマートフォン「ZenFone 2」
まずは、「ZenFone 2」の特徴とスペックについて、おさらいしておこう。ZenFone 2は、ASUS JAPANが提供するSIMフリーAndroidスマートフォン。5.5インチのフルHD(1,920×1,080ドット)液晶を搭載し、OSにはAndroid 5.0(Lollipop)を採用。プロセッサにIntel Atom Z3560(1.83GHz)を搭載した通常版1機種のほか、Atom Z3580(2.33GHz)を搭載した上位版2機種がラインナップされている。
前機種にあたる「ZenFone 5」は、低価格ながら十分なスペックを備えたSIMフリースマートフォンとして人気となったが、ZenFone 2ではワンランク上のスペックを実現したのが特徴だ。ディスプレイは5インチから5.5インチへと大画面になり、解像度もHDからフルHDへとアップグレード。カメラ機能も進化し、背面のメインカメラは1,300万画素とデジカメ並みとなったほか、前面のインカメラも500万画素の広角となり"自撮り"もきれいに撮影できるようになった。さらに、前述のIntel製プロセッサ搭載により、パフォーマンスも向上している。デザイン面では、画面両端のベゼルが約3.3mmと狭くなり、ボディに対する画面占有率は72%を実現。5.5インチの大画面ながらコンパクトなボディに仕上がった。また、背面にヘアライン加工が施されたことで質感も向上し、一般的な"格安スマホ"とは一線を画す高級感のあるデザインも特徴のひとつ。このほか、NFCを搭載したほか、急速充電にも対応するなど、ZenFone 2はキャリアのスマートフォンにも見劣りしない、魅力的でハイスペックな端末になっている。
スペック相応の価格になった「ZenFone 2」をお得に購入するには?
ワンランク上のスペックになったZenFone 2だが、その分、価格も上がっている。前機種のZenFone 5は、16GBストレージモデルが3万円以下で購入可能だったのに対し、ZenFone 2は通常版の32GBストレージ/2GBメモリのモデルで実売価格が35,800円(税別)。税込では38,664円と4万円弱になってしまう。それでもSIMフリーのiPhone 6などと比べれば半分以下の価格だが、これから"格安スマホ"を始めようと考えている人などにとっては、端末を一括払いで購入するのは、ややハードルが高いと言えるだろう。
そこでおすすめなのが、格安SIMサービスを提供するMVNOで、SIMカードとセットでZenFone 2を購入する方法だ。端末代の分割支払いが可能なMVNOであれば、初期費用を抑えてZenFone 2を入手できるうえ、キャリアのスマートフォンから乗り換えることで、月々の料金も格安に抑えることができる。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用すれば、キャリアで使っている090/080/070番号をそのまま引き継いで移行することも可能だ。
たとえば、インターネットプロバイダとしてもよく知られているhi-hoのMVNOサービス「hi-ho LTE typeDシリーズ」では、ZenFone 2とSIMカードのセットコース「hi-ho LTE typeD ミニマムスタート with ZenFone 2」を6月1日より提供予定だ。
hi-ho LTE typeDシリーズは、NTTドコモのLTE・3G網に対応したMVNO方式の通信サービス。hi-ho LTE typeD ミニマムスタート with ZenFone 2では、月間3GBの通信容量がバンドルチャージされ、チャージがあるときは下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速通信を利用できる。チャージを使い切ったときの通信速度は最大200kbpsとなる。
同セットコースの月額料金は、データ通信と音声通話に対応した音声SIMの場合、月額2,950円(以下、金額は税別)。3年目以降は音声SIM単体の料金である月額1,633円で利用することが可能だ。なお、音声通話は従量制となり、通話発信するごとに20円/30秒の通話料がかかる。
キャリアのスマートフォンとの運用コストを簡単に比較してみると、主要3社の新料金プランでは、音声通話が定額で使い放題となるものの、最低料金となる月間2GBのプランで月額6,500円と高額だ。通話料を考慮したとしても、hi-hoのZenFone 2セットコースの料金がかなり割安になると言える。
また、hi-ho以外の他のMVNOでもZenFone 2のセットコースを提供しているため、各社の料金の違いをチェックしてみよう。本稿では、hi-hoのほか、楽天モバイル、NifMo、DMM mobileの音声SIMとZenFone 2のセットコースを比較してみた。
MVNO各社の音声SIMと「ZenFone 2」のセットコースの料金を比較(金額は税別) ※拡大画像はこちら |
各社とも通信容量が月間3GB(または月間3.1GB)となるプランを比較したが、端末代金の分割支払金を含めた24カ月の月額料金が最安なのは、hi-hoの月額2,950円だ。また、端末代金の実質負担額や2年間の運用コストを比べてみても、いずれもhi-hoが最安になっている。ZenFone 2をMVNOでお得に購入して、運用コストも抑えたいのであれば、hi-hoのセットコースがベストな選択肢と言えそうだ。
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今年のSIMフリースマートフォンの本命機種とも言える「ZenFone 2」。そのZenFone 2をお得に購入するなら、端末代金の実質負担額や2年間の運用コストが最安になるhi-hoのセットコースがおすすめだ。なお、5月27日より東京ビッグサイトで開催されるワイヤレスジャパンでは、IIJブースのhi-hoコーナーでZenFone 2の実機が展示されるとのことだ。ワイヤレスジャパンを訪れた際は、ぜひZenFone 2を触って、使い心地や操作感などをチェックしてみてはいかがだろうか。