最新のエモパーを搭載

Xxの目玉機能として「エモパー」がある。304SHは登場時は対応していなかった(現在は簡易版のエモパーLiteに対応する)が、Xxはエモパー2.0に対応する。この「エモパー」というのは、ユーザーの状況に応じて話しかける人工知能的な機能だ。

AQUOSの2015年夏モデルに搭載されている「エモパー2.0」

1.0では家にいるときしかエモパーが話をしなかったが、2.0ではイヤフォン、ヘッドフォンをつけていれば、外出先でも話しかけてくるようになった。

また、会話の内容にしても、ユーザーがよく使うキーワードを学習し、それに関連した会話をするようになっている。そして、エモパーが話をした後に「ほかには?」などと話しかけると、それ以外の情報も話してくれるなど、一歩進んだコミュニケーションができるように進化した。

しゃべるキャラも従来の3人に加えて、ネットからダウンロードしてキャラを増やすことができる。そして、ユーザーとコミュニケーションを深めるほど「エモパーの気持ち」の%が向上する。

エモパーの気持ちを%でチェックできる

ちなみにXxではエモパー機能でユーザーの声を拾うために前面、側面、背面とトータル3つのマイクを搭載して、ユーザーとの会話のチャンスを狙っている。

周囲の音を集音するマイクを搭載するXx

Xxは何を求めて進化したのか?

処理速度が向上したのは世代が進んだのだから当然だ。Xxの進化のポイントはエモパー機能、スロー撮影・再生をとりいれたカメラ機能、そして、「S-CG Sillicon」液晶パネルと「S-PureLED」バックライトを組み合わせたディスプレイだ。

オクタコアCPUは低クロックで動作させれば消費電力を下げることができる。IGZOから脱却し、消費電力よりも高画質を選択できたのは、こうした機構を持つことができたおかげだろう。

それにしても、なぜシャープはIGZOをやめたのか。IGZOの画質を向上させるのが困難だったのか? コスト的に難しかったのか? などは不明だが、それよりも、「S-CG Sillicon」液晶パネルと「S-PureLED」バックライトを選択するほうがイージーだったということだろう。