夏モデルはソフトウェアも強化されている。まずはヤマハのソフトウェアDPS「AudioEngine」の強化だ。これまで本体に内蔵しているスピーカーでしか利用できなかった同機能だが、ヘッドホンやイヤホン接続時にも利用できるようになった。これは「MUSIC」「TV」「Cinema」など5つの音響効果を用意し、コンテンツに合わせて最適なサウンドを実現するというもの。PCをリビングに置いて使う場合、家族に気を使ってヘッドホンやイヤホンをよく使うという人にうれしい機能だ。

実際にテレビを視聴したり音楽を聞いたりして音響効果を聴き比べてみると、テレビ視聴時は人の声がクリアに、音楽では効果を最小限に抑えるなど、確かにソフトの効果が感じられる。標準でオンになっている機能だが、できればコンテンツに応じて自動で効果が切り替わるバージョンアップを期待したい。

「Lavieかんたん設定」というアプリから、AudioEngineの設定を変更する。ヘッドホンとイヤホンに最適な音響効果が利用できるようになった

またオリジナルのソフトウェアとして、PCを使っていないときに、時計やカレンダー、天気などを表示する「インフォボード」が新たに追加されている。任意のフォルダにある写真をスライドショー再生する「フォトフレーム」としても活用可能だ。

「インフォボード」設定画面。任意の時間で「インフォボード」の起動を設定できるほか、フォトフレーム的に使う設定や、BGMの再生も行える

このほか、先述の通り4K動画編集ソフトの「MediaShow BD with 4K」、再生ソフト「PowerDVD BD with 4k」をプリインストール。最近増えてきた4Kビデオカメラやスマートフォンなどで撮影した動画を編集、再生するための環境も用意されている。

DA970/BABは、映像コンテンツの再生やテレビ録画を楽しみ、動画編集もしたいというユーザーに必要な機能がパッケージングされている。仕事用のPCではなく、エンターテインメントを堪能するためのホームPCを探している人は検討に値する一台だろう。

製品名 LAVIE Desk All-in-one DA970/BAB
CPU Intel Core i7-5557U(3.10GHz)
メモリ 8GB
ストレージ 4TB SATA HDD
光学ドライブ BDXL対応ブルーレイディスクドライブ
グラフィックス Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵)
ディスプレイ 23.8型ワイド液晶(1,920×1,080ドット、IPS)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0
インタフェース USB 3.0×3、USB 2.0×2、HDMI入力/出力×1など
メモリースロット SD/SDHC/SDXC対応SDカードスロット
TVチューナー 地上/BS/110度CS対応チューナー×4
サイズ/重量 W544×D250×H435mm(最小傾斜、カメラ収納時)/約10.9kg
OS Windows 8.1 Update 64bit
店頭価格(税別) 239,800円前後