さて、そろそろ結論に入ろう。見てきたように、70Dと8000Dの関係にもはや事実上ヒエラルキーは存在しない。というのも、それぞれの機種にしかない機能や性能が多く、ガチンコな比較にならないのだ。たとえば、2,420万画素やNFC装備、フリッカーレス撮影機能が必要なら、選択肢は8000Dしかない。一方、UIのカスタマイズ性や秒間7コマ連写、1/8000秒のシャッターが必要なら70Dを選ぶことになる。

しかし、特有の機能や性能を選択基準とせず、総合的なパフォーマンスで選ぶとすれば、筆者は8000Dに軍配を上げたい。まさに下克上。発売時期約2年の差はそれほどまでに大きい。

「細かなカスタマイズとか、設定の微調整なんてよくわからないよ。とにかく、買ってひと通りマニュアルを読んで、すぐ高性能を手にできる、そういういカメラが欲しいの。やりたいのはカメラいじりじゃなくて、キレイな写真を撮ることなんだから」

まさに正論。そんな方々にこそ8000Dは、まちがいなく「選んで良かった」と思える一眼レフになるはずだ。グラッチェ。

ほぼ真逆光でも、この描写力。ピクチャースタイルは鮮やかめに設定
EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM
18mm 1/80秒 f11 ISO100

世界限定250台のランボルギーニガヤルドSEが!
EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM
35mm 1/250秒 f5.6 ISO100

こちらは国産自動車の歴史における最高傑作、トヨタ2000GT!
EF-S 18-135mm 1:3.5-5.6 IS STM
35mm 1/80秒 f11 ISO100

テレマクロでかなり寄れるのも、このレンズの強みだ
EF-S 18-135mm 1:3.5-5.6 IS STM
135mm 1/250秒 f5.6 ISO640

波長の長い難しい色も忠実に再現
EF-S 18-135mm 1:3.5-5.6 IS STM
35mm 1/125秒 f5 ISO500

場所によって明度差が大きな構図でも、しっかりとバランスを取ってくれる
EF-S 18-135mm 1:3.5-5.6 IS STM
18mm 1/100秒 f4.5 ISO100

暗い場所でも問題なく手持ち撮影が行える
EF-S 18-135mm1:3.5-5.6 IS STM
18mm 1/125秒 f4.5 ISO3200

(機材撮影:青木 明子)