調整すべきは、どの通知を受け取るか?

Apple Watchで体験するはじめの便利さは、iPhoneの通知が腕に届く、ということだ。例えば歩いているときに着信があっても、マナーモードだと気づけないことが多い。しかし腕で振動があれば、きちんと気づくことができるようになる。

ただ、何も設定せず、すべての通知をApple Watchに送り込むと、通知が頻繁に鳴りすぎてしまって、煩わしさを感じてしまうことになる。そこで、iPhoneのApple Watchアプリから、Apple Watchに転送する通知を選ぶ必要がある。

Apple Watchの設定の最大のポイントはアプリからの通知のON/OFFの設定だと思う。どんな情報が必要で、何が不用なのかを精査しながら、Apple Watchに送り込む通知を選ぶと、スマートフォンの活用も含めて最適化されていく

例えばメッセージは親しい友人や家族としか交わさないので通知をONにするが、LINEやTwitterは件数が多いのでOFFにする、といった調整ができる。筆者の場合、TwitterやTumblrといったソーシャルメディア系の通知は、あまりにも頻繁に通知が来るため、OFFにした。

OFFにした通知も、iPhoneの画面にはきちんと届いているため、iPhoneを見る際に通知があったことを知ることができる。ちなみに、iPhoneを操作している際にはApple Watchには通知は飛ばず、Apple Watchを装着していないときも同様に通知は届かないしくみだ。

通知はアプリ起動を喚起するためのツールになっていて、最近ではゲームも「最近起動してないですね!」という通知を送ってくるようになってきた。だんだん通知を処理することがスマートフォンを活用することのようにも思えてくるほどだ。

しかしApple Watchでそのまますべての通知を受け取ることは、すべての通知を腕の振動で感知してしまうからこそ、過剰といえる。Apple Watchを使い始めて、通知の調整をしながら、我々とスマートフォンあるいはアプリとのつきあい方の見直しが始まるのかもしれない。