「LIFEBOOK SH90/T」の液晶ディスプレイは、解像度2,560×1,440ドットのWQHD表示に対応している。1,366×768ドットの解像度と比べると、ピクセル数はおよそ3.51倍だ。デスクトップPCで標準的な1,920×1,080ドットと比較しても約1.78倍もある。画素数が多いぶん映像は非常に精細で、写真や動画を細部まで鮮明に映し出すことができる。

ディスプレイはタッチ操作にも対応しており、対応アプリを楽しむことも可能だ。マウスカーソルを移動させる必要がないタッチ操作は直感的に扱えるのが魅力なのだが、「LIFEBOOK SH90/T」では液晶パネルと表面の強化ガラスの間にわずかな空気の層があるため、ほんのわずかに視差(ユーザーがタッチした場所とシステム側が認識する場所のわずかなズレ)が生じていた。と言ってもごくわずかなので、普段使いにはそれほど気にならないだろう。

2,560×1,440ドット表示が可能な13.3型液晶ディスプレイを採用。1,366×768ドットと比べて約3.51倍もの情報を一度に表示できる

液晶ディスプレイはタッチ対応

軽快に入力できる静音キーボード

「LIFEBOOK SH90/T」のキーボードは、キーピッチが19mmでキーストロークが約1.2mmだ。前モデル「LIFEBOOK SH90/M」ではキーストロークが約1mmだったので、ストロークが0.2mm深くなっている。筆者は前モデルも試用したことがあるのだが、わずか0.2mmと言えどもタイプ感は確実に向上していると感じた。

テンキーなしの87キー構成で、標準的な日本語配列を採用している。キーピッチは約19mmだ

キーストロークは約1.5~2mm程度の一般的なノートPCと比べると確かに浅いのだが、入力時に「カクッ」としたクリック感があり、キーを押したことが確実にわかるようになっている。軽い力でも入力できるので、長時間使っても疲れにくいだろう。また、タイプ時にキーの可動部分がブレることなく押し込まれるため、カチャカチャという耳障りな音は少ない。全体的に使いやすく、静音性の高いキーボードだ。

タイプ音が極めて小さいので、図書館やカフェなど静かな場所でも気兼ねなく使える

フラットポイント(タッチパッド)は、従来のパッド+ボタン一体型からボタン独立型へ変更された。一体型ではマウスカーソルを動かそうとしてパッドを操作している最中、思わず力が入ってしまうとクリックとして認識されることもあったが、独立型ではそのような誤認識がなく快適に利用できる。右クリックしたつもりで"左クリック"と認識されることもない。

パームレスト右側には、富士通製ノートPCではおなじみの指紋センサーが用意されている。あらかじめ指紋を登録しておくことで、Webサービス利用時にアカウント名やパスワードを入力することなく指紋認証でログインできる。ちなみに今夏リリースされるWindows 10では、「Windows Hello」と呼ばれる生体認証機能が搭載されるとのこと。「LIFEBOOK SH90/T」の指紋センサーでも利用できることを期待したい。

フラットポイント(タッチパッド)では独立型のボタンが採用された

パームレスト右側には指紋認証センサーを配置