新しいMacBookは、エントリーモデルでも税別で14万8,800円する。普段使いに十分なパフォーマンスとはいえ、一昔前のCPU性能の製品にこれだけの金額を払うのはちょっとためらわせるものがある。とはいえ、メモリを標準で8GB搭載している点、ストレージが高速なSSDでエントリーモデルでも256GBある点、アルミユニボディを採用した質感の高さや細部の作り込みなども考えあわせると、決してコストパフォーマンスが悪いわけではない。2世代くらい前のMacBook Airを使っていた人なら、本機にリプレースしても満足度は高いだろう。

購入する際、上位モデルを選ぶか下位モデルを選ぶかで悩む人も多いかと思うが、両機の差はCPU性能とストレージ容量のみ。CPUは下位モデルでもAdobe PhotoshopやIllustrator、Microsoft Officeなどのアプリを使うには十分な性能があるので、ストレージ容量に不満がなければコストパフォーマンス的には下位モデルがおすすめだ。iTunesの音楽ファイルや写真データをため込んでいて容量が足りるか微妙、という人も、下位モデルを購入してiTunes MatchやiCloudフォトライブラリを活用するという手がある。上位モデルとの差額(3万6,000円)は決して小さくないので、用途や予算を考慮しつつ、賢く自分に合ったモデルを選んでみてほしい。

3色のカラバリが魅力的な新MacBook。どのモデルを選ぶかは悩ましい問題だ

製品名 MacBook
CPU Intel Core M (1.1GHz/TB時最大2.4GHz)
メモリ 8GB
SSD 256GB
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel HD Graphics 5300
オーディオ 内蔵ステレオスピーカー
ディスプレイ 12型ワイド(2,304×1,440ピクセル)
ネットワーク IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.0
インタフェース USB-C×1、ヘッドフォン端子、内蔵デュアルマイクロフォン
サイズ/重量 約280.5(W)×196.5(D)×3.5~13.1(H)mm/約0.92kg
付属品 29W USB-C電源アダプタ、USB-C充電ケーブルほか
価格 148,800円