AndroidのVoLTEとはココが違う
コンカレント通信というau版iPhoneユーザのウィークポイントが解消されるVoLTEだが、3G回線を切り離す機能でもあるだけに、サービスに多少の影響が生じる。
そのひとつが「迷惑電話撃退サービス」だ。このサービスは、迷惑な番号を3Gでは10件、VoLTEでは30件登録し着信拒否できるというものだが、VoLTEから3Gに切り替え(つまりVoLTEをオフ)ると、登録リストの内容に齟齬が生じることがある。VoLTEオンのまま利用するには問題ないが、オフにすると30件のうち最新の10件のみが3G側にコピーされる仕様だ。
いわゆる「5桁特番」にも制限がある。5桁特番とは、留守番電話の確認や着信転送サービスの設定に用いる5桁の番号で、VoLTE対応端末のみを対象としている。VoLTEをオフにすると利用できなくなるため、注意が必要だ。
ところで、auはAndroid端末向けに「シンクコール」というサービスを提供している。通話中に相手と画面やカメラ映像を共有できるというもので、VoLTE対応端末にかぎり利用できるが、これはソフトウェア(Android)に依存するためiPhoneでは利用できない。同様に、最大30名の同時通話を可能にする月額300円の有償オプション「ボイスパーティー」も非対応だ。同じVoLTEとはいえ、Android端末とは提供されるサービス/オプションに違いがあることに留意しておきたい。