日本で有料ユーザーの利用率が高い理由は?

発表会後は質疑応答の時間が設けられた。競合製品との差別化要素について問われると、ハウストン氏は「スケールの違いにある。Dropboxのプラットフォームでは、既に30万のアプリが動いており、10万社がビジネスに導入している」と回答。日本で有料ユーザーの利用率が高い理由については「一度、生活の中にツールを取り入れると、その後はお金を出すことを厭わない人が多いためではないか」(同氏)と分析した。

セキュリティ体制に関する問いには「個人情報を扱っているため、万全の態勢をとっている。Googleでセキュリティを担当していた人間なども、弊社の開発チームに携わっている。今後、業界のパートナーと協力し、パスワードの安全性をより高めていくなどの対策をとっていきたい」(同氏)と答えた。

質疑応答中の様子

また、データセンターを国内に置く考えについて河村氏は「ストレージをクラウドで提供する、という事業は先行投資がかさむもの。コストを下げるために、データの集積化が必須になる。競合他社では売り上げと同じくらいの赤字を出している」と話し、データセンターを2か国に設置するのは困難との考えを示した。