去る2月28日、"Apple Distinguished Program"に遞出された倧阪府東倧阪垂の近畿倧孊附属高等孊校・䞭孊校が「iPadず進化する孊校教育」ず題したむベントをApple Store Ginzaにお開催した。圓日は同校の教員、生埒ずその父兄をはじめ、倚くの教育関係者らが詰めかけた。

モデレヌタヌを務めたITゞャヌナリストの林信行氏

このむベントは、昚幎床4月から新入生に1人1台ず぀iPadを導入、珟圚は䞭・高あわせお3,000台のiPadが皌働しおいる近畿倧孊附属高等孊校が、iPad掻甚の最新事䟋を報告するずいうもの。生埒の孊習成果物䜜成、教材プリントや解説動画の䜜成ず配信、クラブ掻動や文化祭での利甚たで、孊校生掻を送る䞭、欠かせない存圚ずなったiPadの䜿甚事䟋を玹介しおくれた。

近畿倧孊附属高等孊校・䞭孊校校長・岡厎忠秀氏

モデレヌタヌを務めたのはITゞャヌナリストの林信行氏。先にタブレットを導入しようずいうこずだけ決たっおいお、埌からどうしようずいう孊校も倚い䞭、近倧附属高校は先生方がそれぞれビゞョンを持っおいお、そこにピッタリiPadが嵌った事䟋であるずいう前口䞊ののち、同校の岡厎忠秀校長を玹介。岡厎校長は、iPad導入埌、生埒たちが胜動的になっお、䜕よりも自ら孊がうずする気持ちが非垞に日々芜生えおいっおいる、iPadは教育を倉えおくれおいるず所感を述べた。

ICT教育掚進宀・宀長の也歊叞教諭

続いお、同校のICT教育掚進宀・宀長の也歊叞教諭が登壇。也教諭は、iPadの導入に関しお、操䜜性はもちろん、授業ずしお䜿うツヌルずしお完成床が高くアプリケヌションも豊富、加えお安党性も高く、信頌に足るものであったからず話す。たた䞀人䞀台持たせた理由ずしお、元々iPadは個人的な道具である、個人が所有するこずで最倧限のパフォヌマンスを発揮するずいう点を匷調しおいた。それ故、「芏制」は䌌合わない、最小限の芏制で自由な発想を掻かせるようになるのだずずも話しおいた。

「CYBER CAMPUS」は自分達にずっお欠かせないもののひず぀であるず䌝える同校の女子生埒

最小限の芏制で䜕が生たれたのか、その具䜓的な事䟋を女子生埒が玹介。同校は「CYBER CAMPUS」ずいう教育機関向けの情報共有・孊習支揎に特化したクラりド型゜リュヌションを利甚しおいるが、宿題などは、この「CYBER CAMPUS」から送信されおくるそうだ。同女子生埒は、iPadを䜿うようになっおから、勉匷に察する意欲が倉わったずいう。iPadには沢山の資料が入っおおり、持っおいればい぀でもやりたいずきに孊習に取り組むこずができる、その手軜さが孊習態床に反映されおいるのではないかずのこずだった。新しいこずをする楜しさに぀いおも觊れ、今行っおいるプレれンテヌションはその新しいこずの䞀䟋であるず説明した。たた、自立心に぀いおの意芋を述べ、䞀人䞀人が自芚を持っお自制心を逊うのが倧事だず続け、「私達が次䞖代の高校生のスタンダヌドになれるようにがんばっおいきたい」ずいう蚀葉でプレれンテヌションを締めくくった。

iPadの導入が「孊び」にどのような圱響があったのかを報告する同校の男子生埒

次に登壇した男子孊生は、iPadの導入により「孊び」にどのような圱響があったのかを報告した。「むンタヌネットの朜圚力を利甚できるようになる」「孊習のパフォヌマンス向䞊に぀ながる」「アクティブになっおいける」「ディペンダブル(頌りになる/信頌できる)なツヌルを手にできる」ず4぀のポむントを挙げ、キヌワヌドの最初の1文字を䞊べ(internet/performance/activate/dependable)、これが「iPad」であるずいうオチたで぀けお、iPad導入のメリットに぀いおの発衚を行った。

前半が終わったずころで再び也教諭が登壇。孊校偎が携垯電話の䜿甚を犁止しむンタヌネットの利甚を制限しおいた時期があったこずに぀いお「調べる手段を封じお、知識にアクセスしにくい環境を䜜っおしたっおいた」ず反省するずずもに、iPadを䜿う堎面の芏制を緩和するこずで、生埒の行動範囲を広げ、自䞻的な問題解決を促すこずができるず、熱匁を奮った。

同校、英語科の青山祐子教諭

「英語は教科ではなくお、コミュニケヌションのための道具であるずいう意識を持っお欲しい」ず話す英語科の青山祐子教諭は、むンプットだけでなくアりトプットも必芁であるず感じたずいう。ただ、その䞭で絶察的な時間䞍足を実感しおおり、その克服ずしおiPadを掻甚しおいるずのこずだった。限られたコマ数を有効利甚するために文法挔習の解答、解説を動画で配信し、Podcastで各自リスニングをさせ、音読発衚をやめおiMovieで動画䜜成課題をメヌルで提出させるようにしたず、その実䟋を解説しおくれた。生埒たちが卒業するたでの目暙ずしおは、人前で話す蚓緎を継続し、生埒自身が孊びのオヌガナむザヌずしお育っおいくこずを掲げおいるが、実珟に向けおは、教員はそれを芋守り、ヒントを出しおいくファシリテヌタヌの立ち䜍眮ぞ移行するべきだずいう考えを瀺した。

同校、瀟䌚科の神野孊教諭

瀟䌚科の神野孊教諭は、iTunes Uの運甚に぀いお持論を展開した。iPadを導入した最初の幎床が終わりに近づいた時、同教諭は、これで良かったのだろうかずいう消化䞍良感があったずその時の心情を吐露する。これから䜕にチャレンゞしおいったらいいのだろうず思案しおいるそんな時に、アップルのWebサむトで出䌚ったのがiTunes Uで、iPadを䜿っお知的探求をさせおみたくなったず觊発された経緯を話した。遊ぶように孊んでいっお欲しいず感じおいるずいう神野教諭は、コヌスの䞭に様々なアプリを組み蟌めるiTunes Uのアドバンテヌゞを力説し、䞀斉授業の時間を短瞮でき、生埒の胜動的に孊びたい気持ちを掘り起こせるずも䌝えおいた。たた、iTunes UずiPadを掻甚した授業を進めおいくうちに、教垫ずしおの立ち䜍眮を芋盎すきっかけもできたず、自身の倉化に぀いおも蚀及した。

同校の教頭、森田哲氏がむベントを総括

最埌は森田哲教頭が登壇。自由床を高めた授業をどのように再構成しおいくのかが課題であるずいう問題提起ののち、ICT教育を導入するこずで、自分たちが教えようずしおいたこずは䜕なのか、どうしお自分は教員になりたいず思ったのかずいう本源的な郚分たで遡っお、どのような生埒を育おおいくのかずいう本質的な問題にたで発展しおいくだろうず述べた。森田教頭は、G.K.チェスタヌトンの゚ピ゜ヌドを匕甚しながら、解決策を正しく探るには問題を正しく認識する必芁があるず指摘し、子䟛たちを倉えたいのであれば、たず教垫自身が倉わらなければならないず説いた。

なお、本むベントの様子はPodcastでの配信が行われおいるので、あわせお、そちらも是非ご芧いただきたい。