Evernoteと日本経済新聞は16日、有料会員向けに、両社サービス同士の連携を開始した。Evernote上ではキーワードや文脈に沿った「日本経済新聞 電子版」(日経電子版)の記事が表示。また、日経電子版上では、表示した記事に関連した、自分のEvernoteのメモ機能「ノート」が表示される。

Evernoteの下部に新機能「コンテキスト機能」が表示。ノートと関連した日経電子版の記事が並ぶ

両社の提携は、2014年11月に発表されたもの。今回開始した新機能「コンテキスト機能」は、Evernoteのユーザーが作成するノートの内容を分析し、関連する他のノートやパートナーの情報・記事を自動的に表示する機能。ノートを閲覧・編集している際に、ノートの内容に関連する日経電子版の記事を自動的にノート下部に表示する。また、日経電子版の記事本文を選択すると、該当部分を「引用」としてノートにコピーすることもでき、「引用文としてコピー」を選択後ペーストすると元記事のタイトル・日付・リンクが自動で追加される。

コンテキスト機能に表示された記事をクリックすると、全文をEvernote上で閲覧できる

一方、日経電子版では、日経電子版有料会員でEvernoteユーザーの場合、日経電子版を閲覧すると、記事内容に関連するEvernote上のノートが自動的に表示される。

これら連携機能は、Evernoteプレミアム会員、有料の「日本経済新聞 電子版」会員向けに提供。Evernoteは個人や組織の生産性向上に貢献し、"新しいワークスペースのあり方"を提案するという。

記事の気になる部分を選択すると、選択部分に加え、元記事のタイトル・日付・リンクが自動で追加される「引用文としてコピー」が行える

サービス開始を記念し、Evernoteユーザー限定で日経電子版が最大2カ月無料となるほか、日経電子版の有料会員にはEvernoteプレミアムが1年間無料で利用できるキャンペーンを2015年6月30日まで実施する。