ただ聞いてほしいだけ

――でも既読になったタイミングは今じゃなくて、もっと前かもしれないのでは

Kさん「既読になっているかは逐一チェックしているんですよ。LINEを送ったら、つねにスマホの画面は見える状態にしています。"既読"ってつく瞬間があると、今だ! ってなって徹底攻撃します(笑)。よくあるのはスタンプを3つ連続で貼ったりとかですね。でもそうすると、ラストの一つだけが未読になることもあるんですよ。あ、これは相手が慌てて「戻る」ボタンを押したなって(笑)」

――それはいいんですか?

Kさん「相手がボタンを押したってことがわかるから、まだいいかなと」

――相手の存在を感じたいとか?

Kさん「そうなんですよね。たとえば現実に置き換えると、隣に彼氏がいてくれたとして、こっちの言ったことに生返事でもいいから聞いてほしいんです。そこにいて、聞いてくれさえすれば満足できるんです。「既読」がつくっていうのが、まさにその感覚に近いかもしれません。既読ってことは、少なくともスマホを見て、私の名前を見てくれたってことですから」

――他にはどんな内容をLINEするんですか?

Kさん「夜中の22時とかにとりあえず飲みに誘ったりしますね。で、「無理だよ」って言われるんだけど、無理なのはわかっているし、無理でいいんです。ただ、そのやりとりをしたことで満足したいんですよ。つながっていたいんです。内容は何でもよくて「カレー食べたい」だけとか」

友人との過日のやりとり。来るはずないのに23時に新宿へ誘い出す

――返信しないと?

Kさん「たとえば、5分後に『食べたくないの?』、15分後に『今日何食べた?』、30分後に『ご飯食べてるのかな?』といった感じで追っていきます。間にスタンプもはさみます」

――そういう風に追いLINEする相手って、決まっているんですか? 彼氏だけとか特定の人じゃなく……

Kさん「誰にでもしますね。彼氏、同期、先輩、いろいろです。一度、私が2人に対して同時に追いLINEしまくっていたら、その2人もたまたまそのときLINEしていたらしいんですよ。それで、「あいつ(Kさんのこと)やべえな」ってなったらしいです(笑)。後から知りました」