最近発表した製品も紹介。薄型軽量ワークステーションとしては、「HP ZBook 14 G2」と「HP ZBook 15u G2」がある。Value Performance製品ゆえに性能面は上位製品に劣るものの、エントリーレベルの製品開発やメディア分野、そして教育分野にフォーカスした製品だという。

とはいえ一般のノートPCとは異なり、GPUにAMD FireProを採用し、メモリも最大16GBを搭載可能だ。ストレージも、PCI Expressに直結して高い性能を持つHP Z Torboドライブを採用している。

ディスプレイ製品に関しては、広範なラインナップとHPならではのイノベーションと品質を備えたものとして、34インチの曲面ディスプレイ「HP Z34c Curved Display」、および専用3Dグラスとペンを備えた「HP Zvr Interactive 3D Display」を挙げた。そのほか高解像度製品として、4K対応の「HP Z24s」「HP Z27s」、5K対応の「HP Z27q」を紹介した。

これまでの歴史と述べつつ、SFF(小型筐体)やAiO(オールインワン型)と、省スペース性を前面に。今年はさらなる薄型製品がポイントのようだ

薄型プラットフォームのエントリー向けワークステーション。プライスパフォーマンスに優れる製品ゆえに、CPUグレードはやや抑え気味だ。そのぶん、発熱も抑えたデザインにしているようだ

従来の製品との比較チャート。ワークステーション領域の製品でメモリ搭載量は多く、ストレージも一般的なSSDの約2倍の速度だという

ディスプレイは広範なラインナップが特徴。今回の新製品でもその領域を広げている

紹介されたのは没入性の高い曲面ディスプレイ、4Kおよび5Kの高解像度製品、そして3D立体視に対応する製品だ

今回紹介された高解像度製品のラインナップ

HP Zvr Interactive Virtual Reality Display。ディスプレイから発せられる赤外線を使って3Dグラスやペンの位置を判断する

おもな活用例。ただし、日本ではアプリケーション数の問題もあり、投入されない可能性が高いようだ

曲面ディスプレイとなるHP EliteDisplay S270c。34インチ製品は展示されていなかったが、大型だと需要が少ないと日本サイドでは考えているようだ

横からのぞき込んでみた写真。曲面ディスプレイといっても極端に曲がっているわけではないので正面から見ると気づきにくい

HP Z27s 4K Display。今回は日本市場への導入を前提とした説明会ではなかったので、価格に関しては触れられなかったが、北米では$700で販売されている

エントリー向けモバイルワークステーションのHP ZBook 14 G2(左)とHP ZBook 15u G2(右)。どちらもAMD FirePro 3Dを追加で搭載している。右にケーブルが伸びているのはモニタ表示用としても利用しているため

HP Zvr Interactive Virtual Reality Display(左)。専用の3Dメガネとペンが付いておりこれを使うことで立体視やオブジェクトのポイント、移動が行える(右)。ペンにzSpaceロゴが書いてあり、zSpachの技術を使用している

サンプルはよくできている。スクリーン上部に8つの赤外線LEDがあり、メガネを検知すると自動的にメガネの位置に合わせた立体視映像に切り替わるようになっている

また、ペンでオブジェクトをポイントすると自動的に寸法が表示されたり、3D的な移動が可能だ