説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「通知センターの通知を放っておくとどうなるの?」という質問に答えます。

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iOS 8の「通知センター」に表示された通知は、その通知をタップして対応するアプリを起動するか、手動で消さないかぎり表示され続けます。ユーザの許可なく消去されることはなく、電源をオフにしてもシステムを起動すれば再び表示されます。試しに、受信した通知を長期間放置してみたところ、1カ月を経過しても勝手に消えず、何度となく再起動しても影響ありませんでした。

ただし、アプリをアンインストールすると関連データごとiPhoneから削除されるため、その通知も通知センターから姿を消します。「設定」の通知画面で「通知を許可」スイッチをオフにして通知を無効化したときも同様です。この場合、受信した通知は削除されていないため、「通知を許可」スイッチをオンにすれば、通知はもとどおり通知センターに表示されます。

iOS 8に標準装備のアプリ、あるいはAppleが送信してきた通知は例外的な存在です。たとえば、ファミリー共有機能の設定を変更すると、確認の目的で「ファミリー共有」という通知が送信されてきますが、iOS 8に「ファミリー共有」というユーザの操作で起動できるアプリは存在しません。タップして「設定」のiCloud項目に含まれるファミリー共有画面を開くか、通知センター上で手動消去しないかぎりは、通知が表示され続けます。

なお、通知センターに表示できる通知は、1つのアプリにつき最大5件です。通知であふれかえる前に、送信元のアプリを起動して消去しましょう。通知センター上で手動削除してもかまいませんが、2回タップしなければなりませんから、タップ1回で済むアプリの起動のほうがかんたんです。

受信した通知は、基本的にアプリを起動するか手動削除しないかぎり表示され続けます