「イエナカサービス」を提供

ドコモは、固定・携帯を利用した新たなサービスの1つとして「光リモートサポート」を提供する。ドコモでは「あんしん遠隔サポート」としてスマートフォン向けのサポートサービスを提供していたが、これをPCや固定インターネット、PC周辺機器といった家庭の機器にまで拡大。スマートフォンのカメラを使って家庭の機器も遠隔からサポートできるようにする。

光リモートサポートは携帯以外もサポートできるように

さらに「イエナカサービスを提供したい」と加藤社長。家庭内で利用できるさまざまなサービスを検討しており、3月には「家のあんしんパートナー」を提供し、日常生活における緊急のトラブルをサポートするサービスを開始する。今後は、ホームセキュリティや家電連携、HEMS(エネルギー管理システム)といったサービスを検討。ドコモ1社ではなく、さまざまなパートナーと協業することでサービスの拡充・拡大を図っていく。

ホームサービスを充実させていく

4月にはドコモのdビデオやdアニメストア、dヒッツといったコンテンツサービスを家庭のテレビで見られるように、専用のアダプタを提供。ちょうど発表されたばかりの「Nexus Player」のような製品で、初期設定不要で簡単にドコモのサービスが利用できることをアピールする。

テレビ向けのサービス

テレビ向けのサービスでは、NTTが開発する電子透かし技術を用いて、スマートフォンなどをかざすと埋め込まれた情報がスマートフォンやタブレットに表示される、といったサービスや、ライブ中継プラットフォームを構築してライブ映像やビデオコミニュケーションを配信する、といった新しいサービスの開発も目指す。

さらに2020年の東京五輪に向けて、4K・8Kの映像プラットフォーム作りも視野に入れたサービスの開発も続けていく考えだ。

ビデオコミニュケーションなど、4K・8Kの映像も視野に入れる

加藤社長は、不調の決算を踏まえつつ、ドコモ光によって反転攻勢に必要な材料はすべてそろったという認識を示し、「言い訳はできないし、言い訳するつもりもない」と強調する。とはいえ、「安さを売りにしない」ことで、新たなサービスモデルの構築も必要になり、それには「足りないものはたくさんある」(加藤社長)と認める。そこで、パートナーとなるさまざまな企業などを集めて、協業しながら新たなサービスを提供していきたい考えだ。

「1つの通過点として、100万契約をできるだけ早く達成したい」と加藤社長。ドコモのセット割が、どれほど効果を発揮するか注目が集まっている。

(記事提供: AndroWire編集部)