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100円で! 今週の映画

先週待つから、荒牧伸志監督最新作『アップルシード アルファ』の上映が始まりました。『アップルシード』といえば、漫画家・士郎正宗の商業デビュー作であり今なお読み継がれるSFの名作。しかし今回の映画は過去作の前日譚を描くもの。これまでの話を知らない方でも楽しむことができます。

今週の映画に登場した『EX MACHINA-APPLESEED SAGA-』は、荒巻監督によるフル3DCGで描くアップルシードシリーズ2作目。セルアニメタッチで描画した1作目とは異なるCG表現や、アクロバティックなアクション、HASYMO(元YMOの三人)名義によるテーマ曲や、テイ・トウワ、コーネリアス、m-floらが参加した音楽も注目のポイントです。最新作をこれから観に行くという方もぜひ!

(作品紹介) >> 大戦後の2138年、中立都市オリュンポスの特殊部隊所属の戦士デュナンとブリアレオスは固いきずなで結ばれた戦友であり、私生活では恋人同士でもあった。ある日、ブリアレオスは戦闘中にデュナンをかばい重傷を負い、一命はとりとめたものの昏睡状態になってしまう。そんな折、デュナンの元に新しいパートナーが配属される。

つながり作品

2004年に公開された『APPLESEED』は、当時の日本としては冒険的だった全編3DCGのモーションキャプチャをセル画風にレンダリングしたトゥーンシェードで作られています。同じく荒巻監督による『キャプテンハーロック』(2013年)も全編3DCGですが、こちらはより実写に近い自然なルック。監督の追及する映像表現の変化を追ってみるのも面白いと思います。

無料で! 今週のブック

開高健の著作というとどんな作品が思い浮かびますか? 出てくるのが1~2本というアナタが見たのは、開高健のごく一部だけです。芥川賞受賞作をはじめとする短編、ベトナム戦争の特派員経験を基にした長編、世界を股に掛けた釣り、あるいは美食と酒……。彼の著作をひもとくと、テーマの幅広さにも驚きますが、どれも本気でどれも面白いのがまた驚きです。

今週のブックでは、このうちデビュー作や芥川賞受賞作などを含む短編文芸作品や、エッセイなどを収録した『開高 健 電子全集 2巻』がピックアップされています。これは見逃せないお得な一冊! 代表的な長編を集めた1巻よりも手軽に読めるので、開高健初心者にもおススメのセレクトです。

(作品紹介) >> 芥川賞を受賞した『裸の王様』をはじめ『パニック』『巨人と玩具』『流亡記』など純文学初期傑作集他。

寿屋(現サントリー)宣伝課に勤務していた1957年に開高健は3作品を発表している。8月に発表した『パニック』で一躍新人作家として注目され、10月に発表した『巨人と玩具』は翌年に大映映画で映画化され、12月に発表した『裸の王様』で第38回芥川賞を受賞する。この頃の開高健は自身の内心に寄り添って作品を描くことはすまいと決心し、ひたすら“外へ!”という指向で文体を工夫し、素材を選び抜いた。そうして生まれたのが『パニック』であり『巨人と玩具』であり『裸の王様』だった。これ以降も、遠心力で書く文学を指向しつづけ、『流亡記』『屋根裏の独白』などの作品を発表し続ける。芥川賞受賞前後に発表されたこれらの文芸作品に加え、同時期に新聞や雑誌などに書いたエッセイ多数を網羅。付録として芥川賞選考委員たちの選評、芥川賞受賞当時の写真なども収録。

つながり作品

ひとりの作家の全作品をまとめた"全集"は、ファンにとっては嬉しいものですが、多くは豪華本で価格が高く保管にも場所をとってしまうのが難点。そんな保存版・愛蔵版としての本こそ、電子書籍で長く保管したいもの。『開高 健 電子全集』は、全巻このボリュームでこの価格。絶版になった作品や付録でついてくる様々な写真・資料が収録されているのも全集ならではです。

(提供:iPad iPhone Wire)