• ポイント6. iCloudフォトライブラリ経由でMacのiPhotoに自動的にビデオを取り込めない

前述の通り、icloud.comにアクセスすることで、iCloudフォトライブラリ上の写真やビデオをウェブブラウザから閲覧、ダウンロードすることができる。ダウンロードできるファイルは、フルサイズの写真やビデオとなる。

MacのiPhotoにはiCloudフォトライブラリを通じてビデオが同期されないことから、iCloudフォトライブラリ経由でMacに、iPhoneで撮影したオリジナルのビデオを取り込む方法は、ウェブブラウザのiCloud.comからのダウンロードしかなく、手間がかかる。

iMovieなどで編集する場合は、iPhone上に保存する写真やビデオをデバイスに最適化せず、オリジナルを保存するよう設定した上で、iPhoneをMacやPCに接続してUSBケーブルかAirDropを利用し、フルサイズのビデオを転送するとよいだろう。このビデオの同期に関する点は、Yosemiteに対応する新しい写真アプリがリリースされることで、改善されるのではないか、と予測している。

まずは20GBのストレージから試してみる

iCloudフォトライブラリについて紹介してきたが、Appleはまだ「ベータ版」をうたっている。そのため、今後機能が変更となったり、向上することも考えられる。

とはいえ、もしこれからiPhone 6・iPhone 6 Plusに買い換えようと考えている人、iPhoneとiPadを併用している人にとっては、現在でも「iCloudフォトライブラリによるデバイス間の写真の統合」というメリットを享受することができる。

とくにiPhoneを買い替えを予定している人は、あらかじめ月額100円で利用できる20GBの追加容量を購入して、既存のiPhoneをiOS 8.1.1にアップデートした上で、iCloudフォトライブラリをONにし、バックアップを完了しておくと、新しいiPhoneを手に入れてもフォトライブラリ転送の手間はなくなるだろう。