KDDIバリューイネイブラー、沖縄バリューイネイブラーは、18日よりauの4G LTEネットワークを利用したMVNOサービス「UQ mobile」をスタートする。プラチナバンド(800MHz帯)を利用したauの4G LTE網を安価に提供するサービスで、自社ブランドに加えてパートナー企業にサービスを提供していくという。ドコモ一辺倒だったMVNO業界に楔を打ち込むことができるだろうか。

auのネットワークを利用したUQ mobile

auネットワークを利用した一次MVNO事業者

KDDIバリューイネイブラーは、モバイルサービスを柔軟に販売する目的で、KDDIが8月に設立したばかりの新会社だ。今回が初めての製品発表となる。

記者発表会には同社代表取締役社長の菱岡弘氏が登壇。日本市場においてスマートフォンの保有者が過半数を超えたが、高齢者などまだまだ拡大余地があるとし、同社は柔軟なモバイルサービスの提供と、MVNO事業における健全な競争を喚起することで、利用者の裾野を拡大するためのサービス基盤を提供していくとした。

ブランドロゴを発表するKDDIバリューイネイブラー 菱岡弘代表取締役社長。目標としては今後3年間で100万契約という数字が挙げられた

日本市場ではすでにスマートフォンが過半数を占めており、若者では8割超と普及しているが、高齢者層はまだまだ開拓の余地があり、こうした市場に向けて低価格なスマートフォンの選択肢を広げていくものだ

具体的には、auネットワークのMVNOとしてKDDIバリューイネイブラーが自社サービスブランド「UQ mobile」を提供するのに加え、UQ mobileと同等のサポート・サービスをパートナー企業のブランドで提供していく。ちょうどIIJや日本通信が、自社のSIMを家電量販店や大手スーパーブランドのSIMとして販売しているのと同じ構図になる。

UQ mobileのビジネススキーム