家族でコンテンツを共有する「ファミリー共有」

iOS 8から新たに追加された機能が「ファミリー共有」だ。これは家族として設定された最大5人までのユーザーアカウント間で、ほかのユーザーが購入したコンテンツを共有できる機能だ。たとえば父・母・息子・娘の4人家族が、それぞれiPhoneを持っている場合、父親が購入したアプリを子供たちが自分たちのiPhoneで実行する、ということが可能になるわけだ。

また、通常iCloudは13歳未満のアカウントが作成できないのだが、ファミリー共有を有効にしている場合に限り、13歳未満用のアカウントを作成できるようになった。ただし、このアカウントは13歳になるまではファミリー共有から分けることはできない。強制的にコンテンツの購入などが親の管理下に置かれるわけだ。

ファミリー共有のメリットは2つ。ひとつは、同じ家庭内でコンテンツの購入窓口を一本化できること。もうひとつが、親が子供のコンテンツ購入をコントロールできることだ。

昨今、子供にスマートフォンを買い与える親が増えたことで、若年層が好ましくないアプリを購入したり、課金アイテムの購入によるトラブルなどがしばしば報告されるようになった。ファミリー共有では親が直接コンテンツ購入を承諾できるので、こうしたトラブルを未然に防ぐことができるわけだ。

以下、ファミリー共有の設定、家族の追加、13歳未満のユーザーの追加を画像とともに解説する。

ファミリー共有の設定

1.「設定」→「iCloud」を選び、「ファミリー共有を設定」をタップ。説明を読んだら「さあ、はじめよう!」をタップして設定に移ろう

2.最初に設定を開始するユーザーは管理者ユーザーとなる。説明を読んで同意できたら「続ける」を、次の画面で「次に進む」をタップしよう

3.ファミリー共有ではクレジットカードでの支払いが必要となる。すでにカードを登録してある場合はカード利用を承認して「次へ進む」をタップ。カードを登録してない場合は「設定へ移動」をタップし、カードを登録しておこう

4.最後に位置情報を共有するかどうかを決める。位置情報の共有は「iPhoneを探す」や「メッセージ」に関わってくる。よくわからない場合は「あとで」を選んでおこう