進化したデバイスの共有とパスコードロックの面倒を軽減するスマートロック

デバイスの共有もやりやすくなった。子供にゲームで遊ばせる場合、ゲーム以外に触れて欲しくない時などは、1つのアプリに画面を固定(ピン)して使わせることが可能。また端末全体を共有する場合でも、クイック設定から簡単にゲストモードで貸せるようになった。

[設定]の[セキュリティ]→[画面の固定]で画面の固定を有効にすると、オーバービューに固定ボタン(ピン)が表示されるようになる。固定したいアプリでオーバービューを開きタップしてアプリをピンすると、そのアプリに画面が固定される

クイック設定を開いた状態で右上のユーザーボタンをタップすると、ユーザーやゲストモードに切り換えるパネルが現れる

通知機能やデバイス共有を存分に活用するには、パスコードロックが不可欠である。しかしながら、1日に何度もロック解除するのが面倒でロックを設定しないユーザーも多い。もっと簡単にパスコードロックを使えるように、Lollipopではスマートロック機能が拡充された。Bluetoothデバイス(スマートウォッチ、車載システム)、車の端末ホルダーのNFCステッカーなどを「信頼できるデバイス」としてAndroidデバイスに登録することで、自宅や車でAndroidデバイスが自動アンロックされるようになる。自宅など、特定の位置を「信頼できる場所」(自動的にロックが解除される場所)として登録することも可能。また顔認識でロックを解除するフェイスアンロックも、これまでロックを解除する際にフェイスロック解除ツールが表示されていたが、Lollipopではロック画面を見てまばたきなどをすると解除される。フェイスロック解除のプロセスは同じだが、ロック画面で通知を確認すると自動的に解除されるので使用の流れにムダがない。

登録したスマートウオッチなどが近くにあるとデバイスがアンロック状態になる「信頼できるデバイス」と、登録した場所でデバイスがアンロック状態になる「信頼できる場所」

Lollipopはガーベッジコレクションの効率が改善されたART(Android Runtime)を標準ランタイムとする。また、Android Extension Packでテッセレーションやジオメトリシェーダ、ASTCテクスチャ圧縮をサポートする。以下は同じ端末を使ったAndroid 5 LollipopとAndroid 4.4.2 KitKatのベンチマーク結果だ。

左がGeekbench 3、右はAnTuTu Benchmark (v5.3)