Windows 8.1の動作も快適で、バッテリ駆動時間も公称以上

HP Stream 14は、まだ搭載機が少ないAMDのA4 Micro-6400T APUを採用しており、そのパフォーマンスには興味がある。そこでいくつかのベンチマークテストを行ってみた。

Windowsが快適に動作するかどうかを示すWindowsエクスペリエンスインデックスを計測したところ、プロセッサ:5.5、メモリ:5.5、グラフィックス:4.3、ゲームグラフィックス:4.4、プライマリハードディスク:6.6という結果になった。最低スコアが4以上あれば、Windowsのすべての機能が快適に利用できるとされており、合格といってよいだろう。システム全体のパフォーマンスを計測する「PCMark 7」の総合テストのスコアは「2074」であり、IntelのBay Trail-T搭載機とほぼ互角だ。

また、BBenchを用いて、バッテリ駆動時間も計測してみた。輝度「中」、無線LAN常時オンにし、10秒ごとにキー入力のエミュレート、1分ごとにWebサイトの巡回を行う設定で計測したところ、公称の6時間30分を大きく上回る、7時間47分という結果になった。無線LAN常時オンで、8時間近くも持つのはかなり優秀である。

PCMark 7の結果

コストパフォーマンスと質感の高いボディが魅力

HP Stream 14は、Office Personal 2013付きで5万円台の前半という、価格の安さが大きなウリだが、ボディにアルミニウム合金を採用するなど、デザインや質感にもこだわっている。格安ノートPCにありがちな安っぽさは一切感じられない。ボディのデザインや質感は、10万円を超えるノートPCと比べても遜色はない。

また、搭載しているAMDのA4 Micro-6400T APUは、非常に電力効率に優れたSoCであり、バッテリ駆動時間とパフォーマンスを両立させていることが魅力だ。ストレージ容量が32GBとやや少ないことは残念だが、オンラインストレージサービスの「OneDrive」100GB分の利用権が付いているので、そちらを併用することで、使い勝手はさらに向上する。

最新ゲームを遊びたいといった用途には向かないが、一般的な文書作成やメール送受信、ネットサーフィンといった作業なら、十分快適だ。ノートPCは欲しいが、予算があまりないという人にもおすすめしたい。