続いて、マルチアングルベルトセットを使ってカメラを頭部に装着、自転車に乗りながらインターバル撮影を試してみた。心地良い初秋の風の中、ひときわ目を引く頭部のカメラ。住宅地でアドベンチャーカメラマンさながらの出で立ちはかなり気恥ずかしかったが、写真も動画も想像以上にしっかり撮れることが確認できた(頭部に装着したカメラでまともに撮れるのかが不安だった)。ここでは動画のサンプルを掲載する。

今までのカメラでは撮れそうで撮れなかった写真や動画が、自分でもこんなに気軽に撮れてしまう。その嬉しさと楽しさが、FR10にはある。

【動画】CASIO EXILIM EX-FR10 動画サンプル

FR10が、アクションカムの流行という流れの中で生まれた製品であることは間違いない。しかし、FR10は、テレビなどでよく見るガチなエクストリーム動画素材を撮影するカメラとはちょっと違うと思う。現実的なスペックとともに、もっと身近な、ゆるい空気を感じるのだ。

写真に表れる視点は、その人の日常生活の視点そのものだ。物事を真正面から真摯に見据える人は、被写体に対しても正対するし、変化を求める人の写真には工夫が表れる。ならば、セパレートスタイル+インターバル撮影という、今までとはまったく違った撮影方法と、モニターを離れて完全なフリーアングルになったカメラで見る風景は、あなたの日常の視点を変えるかもしれない。

高画質や表現力を追求するカメラは、それはそれで魅力的だし必要だ。でも、それとは別に、2台目3台目のカメラがFR10だったら楽しいと思う。

撮影画面のUI。画面が小さいぶん、タッチするボタンが邪魔にならないよう四隅に配置されている

撮影機能のメニュー。下段真ん中はミラーリング(左右反転)のボタン。ただしビデオスルーのみで、撮影された画像は正対になる

画像再生画面。なお、画像を再生するだけでも、カメラとモニター両方の電源オンが必要

画像消去画面。「選んで消去」ができないのが残念

設定メニュー