アップルは10月21日、iOSの最新版「iOS 8.1」の提供を開始した。カメラロールが復活したほか、iCloudフォトライブラリ(ベータ版)、OS X Yosemiteとの連携機能であるContinuityが利用可能となった。

iOSの「設定」→「ソフトウェアアップデート」に現れたiOS 8.1の通知

OS X Yosemite」との連携機能「Continuity」では、MacからiPhoneを通じて電話をかけたり、SMSの送受信が行えるほか、MacとiOS端末間で作業を引き継げる「Handoff」機能などを可能とする。また、メッセージアプリにおける検索結果が表示されない問題や開封済み処理の不具合、グループメッセージの問題なども修正された。

「iCloudフォトライブラリ」はiCloudを写真や動画ファイル用のオンラインストレージとして活用するサービス。MacやiOS端末に限らず、Windows PCでも利用できる。iOS 8になって消えていた「カメラロール」はiCloudフォトライブラリを無効にすると復活する。

Continuityの利用イメージ

米国ではNFCを使った決済サービス「Apple Pay」も利用可能となった模様だ。iOS 8.1ではそのほか、下記の問題が修正されている。

  • 一部のベースステーションに接続した際に発生するWi-Fiパフォーマンスの問題
  • Bluetoothハンズフリーデバイスに接続できない問題
  • 画面の回転が機能しなくなる問題
  • アクセスガイドが正しく機能しない問題
  • サードパーティ製キーボードでVoiceOverが機能しない問題
  • VoiceOverの音声ダイヤルで別の番号をダイヤルするまで音が鳴り続ける問題
  • iOSアップデートにOS Xキャッシュサーバを使用できない問題