米Appleの2014年度第4四半期 (2014年7月-9月)決算は、iPhoneとMacが好調に売り上げを伸ばし、9月期で最高の売上高と純利益を達成した。どちらもアナリストの予想を大きく上回った。ただし、iPadは販売台数・売上高ともに二桁のマイナス。タブレットの伸び悩みやiPad需要の鈍化に対する懸念を払拭できなかった。

9月期の売上高は421億2300万ドルで、前年同期比12%増。純利益は13%増の84億6700万ドル(1株あたり1.42ドル)。粗利益率は38% (前年同期は37%)だった。

6月から9月を振り返ると、6月にWWDC 2014で「iOS 8」と「OS X Yosemite」を発表。7月に「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」をアップデートし、9月19日に「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を発売した。

製品別に見ると、iPhoneは販売台数が3927万2000台 (前年同期比16%増)。Fortuneが収集したアナリストの予想の平均は3780万台だった。iPadは1231万6000台(同13%減)、売上高53億1600万ドル(同14%減)。Fortuneが収集したアナリストの予想の平均は1310万台だった。Macの販売台数は、過去最高となる552万台 (同21%増)。4月にMacBook Air、7月にMacBook Pro Retinaディスプレイモデルがアップデートされており、ノート型が好調だった。iPodは264万1000台 (同24%減)だった。

iTunes/ソフトウエア/サービスは、売上高46億800万ドルで前年同期比8%増。App Storeが過去最高を記録した。

2014年度通期では、売上高1827億9500万ドルで前年度比7%増、純利益は395億1000万ドルで同7%増だった。

2015年度第1四半期(2014年10月-12月)については、売上高635億-665億ドル、粗利益率37.5-38.5%と予測している。これはアナリストの予想平均を上回っており、予測の範囲に達すると売上高が同社の過去最高を更新する。