デルは、9月18日より21日まで千葉・幕張メッセで開催されているゲーム展示会「東京ゲームショウ 2014」にて、独自の次世代コンソールゲーム機「ALIENWARE ALPHA」の実機を公開した。Windows 8.1をベースに独自のSteam用UIを搭載したゲーム機について開発者にインタビューする機会も得た。リビングに進出しようとする「ALIENWARE」の狙いとは。
Steam対応ゲーム機としてもPCとしても使える「ALIENWARE ALPHA」
「ALIENWARE ALPHA」は、2014年6月に「E3」で出展されたデル独自の次世代コンソールゲーム機。日本では、今回の東京ゲームショウ 2014における展示が初のお披露目となる。
次世代コンソールゲーム機という位置づけだが、CPUにインテルのCore iシリーズ、OSはWindows 8.1を採用と、その中身は基本的にPCと変わらない。独自の味付けとして、ゲーム配信サービスである「Steam」に対応するユーザーインタフェースを搭載し、Xbox 360用ワイヤレスコントローラー(標準付属)で操作できるようにしている。
本体とXbox 360用のワイヤレスコントローラーがセットになっている。マウスとキーボードは付属しない |
独自UIを採用するコンソールモードと、通常のPCとして利用できるデスクトップモードの2種類を用意 |
ALIENWARE ALPHAはリビングでの利用を想定しており、独自UIの操作はすべてコントローラーで完結できるようになっている。Windows 8.1も利用可能で、マウスとキーボードを別途用意すれば、普通のPCとしても活用できるのも魅力のひとつといえる。
東京ゲームショウ 2014では、ALIENWAREのプロダクトマネージャであるマーク・ダイアナ氏がALIENWARE ALPHAのプレゼンテーションを行った。その中で新たに明らかとなったのがGPUの内容。これまで、NVIDIA GeForce GTX 750 Tiくらいの性能とされていたが、実際にはNVIDIA GeForce GTX 860MをベースにALIENWARE ALPHA向けにカスタマイズを行ったものを搭載したという。メモリはGDDR5が2GBとなっていた。
ALIENWARE ALPHAは1080pの解像度でゲームを楽しめるという。マーク・ダイアナ氏は、Core i3を搭載するスタンダードモデルでも、「Batman : Arkham Origins」や「Skyrim」、「BioShock Infinite」といった人気ゲームを高画質設定にしても40~80fpsの高いフレームレートを保っていることを紹介した。
同社のブースでは20台のALIENWARE ALPHAを用意。すべてに違うタイトルがインストールされており、さまざまなSteamのゲームが体験できる。
なお、ALIENWARE ALPHAは9月18日よりAmazon.co.jpにて先行予約がスタートしている。Core i3のスタンダードモデルで59,800円、Core i5搭載のプレミアムモデルで75,800円、Core i7搭載のプラチナモデルで89,800円(すべて税抜)となっている。
ALIENWARE Area-51も日本初公開
8月に米国で発表されたハイエンドゲーミングPC「ALIENWARE Area-51」も日本初公開となった。三角形のデザインが特徴的で、CPUには「Haswell-E」ことCore i7-5000番台、水冷ユニットによる冷却方式を採用している。グラフィックスカードは最大4枚まで搭載可能だ。発売日や価格は明らかになっていないが、日本でも発売を予定しているとのこと。