NTTドコモは17日、ネットワーク戦略に関する説明会を開催した。「広さ」「速さ」「快適さ」の3つを軸として通信品質の向上に取り組み、1.7GHz帯、1.5GHz帯をLTEフルレーンとして拡充する「フルLTE」戦略を発表。iPhone 6/iPhone 6 Plusでも東名阪で150Mbps、それ以外の地域でも112.5Mbpsに対応する。

取締役常務執行役員 ネットワーク部長の大松澤清博氏

NTTドコモがLTEネットワークへの取り組みとして掲げる柱が、「広さ」「速さ」「快適さ」の3つだ。説明会に登壇した取締役常務執行役員 ネットワーク部長の大松澤清博氏はまず、「広さ」について13年度第4四半期に55,300局だったLTE基地局が、14年度第2四半期には77,000局に増加したことを報告。さらに14年度末には95,300局まで拡大する見通しであることを発表した。

14年度末には95,300局まで拡大する見通し

NTTドコモが運用しているFOMAの基地局数が約110,000局であることから、大松澤氏は「14年度末には、Xiの基地局数がFOMAとほぼ同等になる」と強調。この点について記者から、「Xiは屋内ではFOMAよりもつながりにくい場合があるが、それも解消されるのか」という質問があったが、大松澤氏はこれに「屋内についてもほぼ同等になると見ている」と見解を述べた。なお、人口カバー率に関しては、新基準で99%に達するという。

FOMAの基地局数と同等になったという