ホームボタンダブルタッチのギミック

そこでAppleは、iPhone 6・iPhone 6 Plus向けに、画面の上半分に指を届かせるためのギミックを用意した。画面全体を丸ごと下に50%移動させて、画面の上半分を下半分に表示させるという方法だ。これにより、片手ではリーチできなかった画面上部のボタンなどに届くようになるのだ。

ホームボタンをダブルタッチすると、画面全体が下にスライドし、画面上部に表示されていた部分に親指でリーチすることができるようになる。片手で大きな画面のスマートフォンを操作する際の解決策だ

ちょうど、画面を手元にたぐり寄せるようなかたちになるが、その操作方法は、ホームボタンを利用する。ホームボタンを2度押しすると、タスク切り替えの画面が表示される。iOS 8からはよく連絡を取る相手のアイコンを表示することもできる。

ボタンを押し込むのではなく、ホームボタンを2度タッチすることで、画面全体が手元にグッと寄ってくるのだ。ただ触れる、というよりはTouch IDを認識させる要領で、少し指を押しつけるように操作する。しかし、ボタンを押すわけではない。ちょうどその中間の感触だ。コツをつかむと、素早く機能を呼び出すことができる。

2度タッチすることで画面全体が手元に近づく