薄型でラウンドしたエッジが、サイズの大きさと持ちやすさを両立

iPhone 6 Plusはさすがに大きいが、iPhone 6は、iPhone 5sよりも大きいにも関わらず、握りやすさは格段に上だった。実際のサイズで比較すると、iPhone 5sの幅は58.6mmに対し、iPhone 6は67mm、iPhone 6 Plusは77.8mmにもなる。iPhone 5sよりおよそ14%も幅が広いiPhone 6から握りやすかった、という感想を得た理由はなんだろう。

まずは格段に薄くなった点だ。iPhone 6は6.9mmと、iPhone 5sよりも0.7mm薄い。iPhone 6 Plusも7.1mmと、0.5mm薄型化している。

iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plusの厚さを比較するAppleのワールドワイドプロダクト担当上級副社長、フィル・シラー氏

わずかな差に見えるが、これをさらに強調しているのがデザインだ。iPhone 5sでは端末の縁取りが角張っており、垂直に立ち上がる厚みがあり、再び角を通過して背面へと進む。しかしiPhone 6のデザインはエッジをなくし、丸みを帯びて背面へと回り込むようになった。

iPhone 6の側面には角がなく丸みを帯びており、手で握る際に角が当たらずしなやかに手に馴染む

前述の握り方の場合、親指の付け根に当たる角が2つだったiPhone 5sに比べて、1つの丸みを帯びた側面が当たるだけのiPhone 6は、肌に余計な刺激を与えず、長時間握っていても疲れない、しなやかな側面を手に入れていた。

薄型化と角を丸める2つのデザイン要素によって、大型化しても握りやすい、という感覚を与えていた。

マイナビニュースでスマートフォンの選び方について触れた際、握り比べてみることをおすすめした。スペック上では大きい、小さい、厚い、薄い、といった比較は可能だ。しかし実際に握ってみて、手触りや角のあたり方、重さのバランスなどを比べることによって、より自分に合ったスマートフォンを見つけられる。

今回は、やや小さめの筆者の手での比較で失礼したが、ぜひ現在のスマートフォンと、iPhone 6を握り比べて、試してみて欲しい。