カメラの画素数は据え置きだが……

もっとも、カメラの画素数は800万画素に据え置きだし、解像度もiPhone 6は1,334×750と、フルHDに届いていない(iPhone 6 PlusはフルHD)。一方のAndroid端末はもはや1,600万画素にフルHDが当たり前、さらにそれ以上の端末も登場しており、スペック上の数字だけを見るとiPhone 6はどうもパッとしない。

しかし、iPhoneの魅力はスペック外の部分にある。

たとえば、Appleが画素数を800万画素に据え置いて、代わりにFocus Pixelsという新しいオートフォーカスシステムを取り入れてきたことだ。

カメラは地味だが大きく進化

Focus Pixelsとは、いわゆる「像面位相差オートフォーカス」と呼ばれる仕組みのことで、これまでのコントラストオートフォーカスとまったく異なる技術を用いている。詳細な説明は割愛するが、これによりピントが合うスピードが大きく向上しているはずだ。

また、120fpsまたは240fpsのスローモーション動画や、60fpsのHD動画撮影、顔検出機能の強化、インカメラでのバーストモードなど、使い勝手をしっかり向上させてきている。たとえばスローモーションはスポーツの撮影、顔検出はさらなるフォーカス精度の向上、インカメラでのバーストモードは流行りのセルフィーなどに役立ってくれるだろう。何より嬉しいのは60fpsになったことでより滑らかになった動画機能だ。