次はナビゲーターズシート。その様子はこの通り(画像23・24)。ナビゲーターズシート側もスペース的には申し分なく、ゆったりすることが可能だ。そして3人掛けの後部シート(画像25)。モデルSは前述したように全幅が2m以上もあるので、余裕がある。さすがに筆者クラスが3人乗ったらあまり余裕はないかも知れないが、実際に他媒体の男性記者さん(筆者よりは体格は小さかった)、テスラ モーターズ ジャパンの女性スタッフ、筆者の3人で実際に乗った際は、窮屈な感じはしなかった。

画像23(左):助手席側から撮影。ちなみに内装の色がほかと違うのは、ショールーム内に展示されていた別のP85+のもののため。画像24(中):ナビゲーターズシートの足下。こちらも余裕があるので、でーんと座っていられる。画像25(右):3人掛け後部シート。シートにセンサが埋め込まれているので、人がいるかいないかがわかり、シートベルトをしてないと警告音が鳴る

インテリアに関しては、今回試乗したP85+は、内装はオプションの革張り仕様で高級感があったのだが、それよりも強烈な印象的だったのが、ステアリング脇に縦長にセットされていたデフォルトの17インチ・タッチスクリーン(画像26)。デスクトップ用のモニタとしては今の時代はそれほど大きなサイズではないかも知れないが、それがクルマの中となるとまったく話は別である。ダッシュボードのセンター部分にドーンと縦にはめ込まれており、まさに圧巻だった。他社でもこうした大きなスクリーンを用意しているクルマもあるかも知れないが、筆者としては初めて見たので驚いた。クルマの中をオフィスにできてしまいそうである。

この大型のタッチスクリーンは、もちろんインターネットに接続してWeb上のさまざまなサービスを利用できるほか、車庫入れなどで重宝する後方カメラの映像を映したり(画像27)、ステアリングの固さや回生ブレーキの強さ、車高の上げ下げなど、モデルSの各種設定を変更したり(画像28)、パノラミックルーフの開閉を行ったりすることが可能だ(画像29)。

画像26(左):17インチのタッチスクリーン。こんな大型モニタがステアリングの左脇にずでんとある。画像27(右):後方カメラの映像を映し出したところ

画像28(左):モデルSのさまざまな設定を変更することも可能。画像29(右):パノラミックルーフの開閉もここでコントロール

あと、充電について(画像30)。モデルSはテスラ スーパーチャージャーに対応しており(画像31)、満充電の半分強の充電を約20分で可能だ(テスラはスーパーチャージャーのネットワークを日本全体に構築する予定)。また、急速充電器ネットワークサービスのチャデモを利用するための充電アダプタも標準装備されている(画像32)。チャデモの50kW充電ステーションを利用できるようになり、1時間で最高240km走行分の充電が可能だ。そのほかオプションとして、充電時間をより短縮できるデュアルチャージャーもある。もちろん家庭用100Vでの充電可能。

画像30(左):充電口。画像31(中):テスラ スーパーチャージャーで充電中。画像32(右):チャデモ用のアダプタも標準装備されているので、国内の充電スタンドを普通に利用可能。充電スタンドが普及してきたので、航続距離からいってモデルSは日本全国を旅して回ることも可能