マシンビジョンベンダの米Cognexの日本法人であるコグネックスは9月2日、3次元レーザ変位センサ「DS1000」シリーズのラインアップの拡充、および工業用ビジョンコントローラと3次元画像処理ツールの追加を発表した。

3次元レーザー変位センサ「DS1000」シリーズは、測定範囲と解像度が異なる「DS1050/1101/1300」3機種が追加された。同シリーズは、難しい3次元計測の要求を満たす包括的なソリューションを提供する。これに加え、3次元センサとセットで使用するビジョンコントローラ「VC5」も発表された。最大4台の3次元センサを制御することが可能で、ファクトリプロトコルをサポートする。

また、最新のソフトウェア開発環境「Cognex Designer」がプリインストールされ、3次元アプリケーションの開発と、操作しやすいGUIの作成を可能にしている。さらに、「DS1000」シリーズは、レーザ三角測量を使用してスキャンした部品から3次元情報を抽出する。この変位センサを使用すれば、コントラストや照明の状態に影響されずに精密な部品検査ができる。

この他、「DS1000」シリーズは、独自の2次元画像処理ツール「PatMax」、「IDMax」、「OCRMax」に加え、3次元高さ、平面計測、平面間角度、体積、断面といった3次元ツールも搭載されており、これらのさまざまな高性能画像処理ツールと組み合わせて使うことで、あらゆる3次元検査に柔軟に対応できるという。また、サブミクロン測定、エンボス文字のOCR、および有無検査にも対応する。

なお、「DS1000」シリーズは、コグネックスにて校正済みのため、現場での校正作業や、単位変換処理を行う必要がなく、すぐに使い始めることができる。

ラインアップが拡充された3次元レーザ変位センサ「DS1000」シリーズ