全日本空輸(ANA)は19日、同社が提供するマイレージプログラム「ANAマイレージクラブ」会員向けに、新たに8桁以上16桁以下のパスワード「Webパスワード」を導入すると発表した。実装予定は2014年9月4日午前5時から。

今回の導入はセキュリティ強化の一環。ANAの公式サイトでは2014年3月に、ANAマイレージクラブの交換サービスなどを狙った不正ログインが行われ、第三者にマイルが不正利用される問題が発生していた。また、数字4桁となる現行のパスワード(AMCパスワード)のセキュリティ強度に、ユーザーから不安の声も上がっていた。

新たに導入するWebパスワードは、任意の英文字(大小)と数字で構成する8桁以上16桁の下のパスワード。実装は2014年9月4日午前5時からだが、2014年12月3日までは、移行期間として現行の数字4桁のパスワードも利用できる。2014年12月4日以降は「Webパスワード」しか利用できない。

現行のパスワードは、Webパスワード実装以降も、ANA予約センターやANAマイレージクラブ・サービスセンターへの問い合わせ、空港の自動チェックイン機などで使用する。ANAはWebパスワードの導入に加え、マイレージ特典交換時のeメール認証機能などの対応により、セキュリティの向上を図る。

なお、ANAマイレージクラブへの不正ログインが行われた3月10日から停止中となっている、「iTunesギフトコードへの交換サービス」について、ANAは2014年12月上旬の再開を予定していると合わせて発表した。

新たに導入するWebパスワードの登録方法