前回も書いたとおり、タブレットでテレビを見るためには、DTCP-IPに対応したアプリが必要になる。アプリとしてはこれまでもTwonky(Twonky Beam)やDiXIMといったアプリが定番だが、ソニー製のテレビやBDレコーダーを持っているなら、新たにソニーから登場した「TV SideView」も新たな選択肢になる。
nasneにもベストマッチするので、これからタブレットでのテレビ視聴を検討するなら、候補に入れてもいいだろう。というわけで、今回はTV SideViewの使い勝手をチェックしてみたい。
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第1回・タブレットでテレビ……見てみませんか?(1)
第2回・タブレットでテレビ……見てみませんか?(2)
TV SideViewは、「テレビと一緒に使う」ことを想定したアプリで、テレビ番組表から出演者情報を調べたり、赤外線リモコンとして使ったり、番組に関連するSNSの投稿を閲覧したり……といった、いわゆるセカンドスクリーンとして使うためのアプリだった。
その後、7月22日のアップデートで、nasneに接続してタブレットから録画番組などが視聴できる「家じゅうどこでも視聴」に対応。総合的なテレビアプリとして利用できるようになった。
Xperia以外でもnasneへ接続可能に!
実はこれまで、ソニーモバイルのXperiaには「ムービー」アプリがあり、特にアプリを追加しなくてもnasneの録画番組を観たり、リアルタイムの番組視聴はできた。それに対してTV SideViewは、iOS向けのApp StoreやAndroid向けのGoogle Playで配布されており、ムービーアプリのないXperiaシリーズ以外のタブレットやスマートフォンでもnasneに接続できるようになったという点が新しいポイント。位置づけとしてはTwonkyなどと同じだ。
TV SideViewをインストールして起動したら、まずは住んでいる国と地域を選択。「機器登録」を選ぶと、LAN内にあるnasneが自動的に検索されるので、それを選ぶ。続いて、外出先から予約をするために、アカウントを設定する。
それに続いて、Xperia Z2/ZL2など一部の端末を除くと、nasneの番組視聴のためのプラグイン(プレーヤー)購入を促される。このプラグインは、DTCP-IPに対応するためのもので、TwonkyやDiXIMなどが有料なのと同じ仕組みだ。ただ、500円という価格は、ほかに比べて割安となっている。通常のApple IDでの支払いになるので、所有するほかのiOS端末でもこのプラグインは利用可能だ。
著作権保護がかけられたコンテンツを視聴しないなら、ここでプラグインを購入する必要はない。また、Xperia Z2/ZL2であれば、特にプラグインを購入しなくても、nasneの録画番組の再生に対応している。
iOSの場合、端末に証明書を登録するなど、少し手間が増えるが、実際のところ指示に従っていくだけなので、インストール自体は簡単。何台かのタブレットやスマートフォンにインストールしてみたが、nasneの番組再生などで困ることはなく、スムーズに利用できた。
あとは、住んでいる都道府県を選び、チャンネルリストから視聴したいチャンネルを選択すれば、利用準備が完了する。