富士通の「LIFEBOOK AH53/R」は、同社の2014年夏モデルにおいてベーシック・ノートPCに位置づけられている製品だ。CPUに4コアのCore i7、8GBのメモリ、ブルーレイドライブ、IEEE802.11ac対応の無線LANを搭載するなど、ベーシックでありながらも性能・機能を充実させた、ハイコストパフォーマンスな構成となっている。

同社の直販サイト「WEB MART」では、AH53/Rのカスタムメイドモデルにあたる「LIFEBOOK WA1/R」も販売している。こちらは、CPUにCeleron 2950Mを選んだり、Office 2013を省くなどのカスタマイズを行って、よりリーズナブルに購入することもできる。

■[製品名] LIFEBOOK AH53/R (WA1/R) 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4702MQ (2.20GHz) [メモリ] PC3L-12800 8GB (4GB×2) [グラフィックス] Intel HD Graphics 4600 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 15.6型ワイド液晶 (1,366×768ドット) [ストレージ] 750GB SATA HDD [光学ドライブ] BDXL対応BDドライブ [サイズ/重量] W378×D252×H25.5mm/約2.2kg [バッテリ駆動時間] 約3.7時間 (JEITA 2.0)/約4.5時間 (JEITA 1.0) [OS] Windows 8.1 Update 64bit [店頭実勢価格] 税込190,000円前後

AH53/Rにはホワイトモデルとブラックモデルのほか、レッドモデルもある。直販のWA1/Rはブラックのみ

奇をてらわず「ちょうどいい」を心がけた設計

15.6型液晶を搭載したホームユーザー向けのノートPCは、各メーカーにとって主戦場ともいえる売れ筋のラインだ。このカテゴリでは、いたずらに個性を追求したものより、誰もが使いやすいと思える設計が望まれる。その点、AH53/Rは性能、機能、価格のバランスにおいて、「ちょうどいい」を心がけた製品といえよう。

15.6型の液晶ディスプレイは解像度1,366×768ドットで、タッチパネル付きではないベーシックなものだ。本体厚は25.5mm、重さは約2.2kg。モバイル製品のような薄さ軽さではないが、家庭内にポンと置いてあっても、違和感のない洗練されたデザインとなっている。では以下、写真を中心に、キーボードなど入力デバイス、側面のインタフェース類をチェックしていこう。

テンキー付きのキーボード。上位モデルと同様にキートップに球面シリンドリカル加工を施している

付属のマウスはホイールを倒して、チャームの呼び出しやアプリの切り替えが可能だ。Windows 8.1の操作を快適にする

左側面には、1000BASE-T対応の有線LAN、RGB出力、HDMI出力、3基のUSB 3.0端子を備える。一番手前のUSB 3.0は電源オフ時充電に対応

右側面には、BDXL対応BDドライブ、USB 2.0、サウンド系の端子を配置している。ACアダプタの接続もこちら側だ

前面向かって左には、SDカードスロットや各種インジケータがある

付属のACアダプタ。適度な大きさといえよう