ダイキン工業は18日、「第20回 現代人の空気感調査」の結果を発表した。「東京の夏の暑さ」をテーマに、東京在住の外国人100人にアンケートを取ったところ、およそ9割の外国人が自国より暑いと回答した。

東京の年間平均気温は100年で3度以上も上昇している。東京の夏を経験したことのある外国人に「東京の夏をどう感じますか」と尋ねると、すべての回答者が「暑い」と答えた。また、自国と比べてどう感じるかを調査すると、「耐えられないくらい暑い」「暑い」「やや暑い」と回答した人は合わせて88%に上った。

東京における平均気温の推移

東京の夏(屋外)は、自国と比べてどう感じますか

次に東京の夏を暑く感じる理由について尋ねたところ、「湿度が高いため」と8割の人が回答した。回答者の出身地域別に見てみると、「夜でも気温が下がらないため」ではヨーロッパ出身の56%、「湿度が高いため」では中東/アフリカの96%が最も多かった。

あなたが東京の夏(屋外)を暑く感じる場合、その理由は何でしょうか

エリア別の暑く感じる理由

エアコンの使用実態について調査したところ、出身国においてエアコンを自宅で「よく使う」「たまに使う」と回答したのは合わせて56%だったのに対し、日本の自宅で「よく使う」「たまに使う」と回答したのは合わせて87%だった。日本で「よく使う」と回答したのは58%で、自国で「よく使う」27%の2倍以上の数字となった。また、エアコンの設定温度について調査してみると、24度と回答した人が19.8%で最も多かった。

【左】出身国で夏に自宅でエアコンを使いますか、【右】日本で夏に自宅でエアコンを使いますか

日本で夏に自宅でエアコンを使用する場合、平均的な設定温度は何度でしたか

外国人が感心した、あるいは驚いた日本人の暑さ対策では、「日傘をさす」(46%)、「うちわや扇子を使う」(37%)、「涼感グッズ(例:制汗剤など)を使用する」(35%)などが挙げられた。また、東京で印象的・驚いた光景には「ネクタイを締めて、上着を着るサラリーマン」「うちわが無料で手に入る」「暑いのに労働時間を変更せず、常に仕事を優先すること」「靴の底が溶けてなくなった」などの回答があった。

感心した・驚いた東京の夏の暑さ対策

調査対象は東京に1年以上在住している外国籍の100名で、内訳は北米/ヨーロッパ/アジア/中東・アフリカの地域ごとに各25名。