グループメッセージで、写真を楽しむ

グループメッセージング以外に大きな変更は、写真やビデオに加えて、音声を録音して添付できるようになったことだ。繰り返しになるが、これもFacebookメッセンジャーには実装されている機能である。

ビデオや音声を添付するための新しいインターフェイスデザイン。決定的瞬間を逃さないための工夫がなされている

日本では日常的に使わないかもしれないが、クルマ移動が多い米国では、ハンズフリーでもスペルチェックなしにメッセージが送れるとして、音声メッセージはよく使われている印象だ。ただしその実装の方法は、その場で撮影・録音したメディアを素早く添付して送るための新しいインターフェイスとともに追加された。

iOS 7までは、メッセージの入力欄の左側にカメラアイコンが付いており、カメラを起動して写真や動画を撮影したり、撮影済みの写真を選んで送信することができた。新しいiOS 8の画面デザインは、カメラやマイクのアイコンをタップするとすぐに録画・録音が始まり、録画が終わるとともに送信できる。もし送りたくなければ、キャンセルもできる。

こうした新しいUIは、Facebookに限らず、写真や動画をより簡単に共有する手段としてiMessageを進化させようとしているAppleの意志が見える。手軽な写真共有のアプリとしてSnapchatが注目されていたが、こうしたトレンドを意識しているようだ。もっともiMessageでは、Snapchatのように送信した写真は消えないのだが。

しかしこの消えない、ということを逆手にとって、メッセージのやりとりやグループメッセージで共有された写真には、共有フォトストリームのようにきれいに写真が並べられたアルバム機能が採用されている。フォトストリームを共有しなくても、メッセージのやりとりの中で写真やビデオ、位置情報を添付すれば、自動的にアルバムが出来上がる仕組みだ。

写真やビデオなどの添付ファイル付きのメッセージを交わすだけで、きれいなアルバムに画像がまとめられる

シンプルでわかりやすく、またコミュニケーションそのものと、その結果を楽しくしてくれそうだ。