ミッドレンジクラスでは上々のネットワーク速度

それでは実際の転送速度を測定するため、ベンチマークに取りかかる。今回はIntel Core i7-3770搭載のPCにIntel Gigabit CT Desktop Adapterを搭載した64ビット版Windows 8.1でひよひよ氏の「CrystalDiskMark」を使って計測した。なお、PCからDS415playまでは、ギガビットルーターを2台経由して接続している。

DS415play上の共有フォルダーをネットワークドライブとしてマウントし、CrystalDiskMarkに測定した結果が下図だ。ご覧のとおりシーケンシャルアクセス速度は80MB/秒。ランダムアクセス速度も30~50MB/秒とかなり速い。ミッドレンジクラスのNASとしては上位に食い込む結果となった(図29)。

図29: CrystalDiskMark 3.0.3bによるベンチマーク結果

今回編集部から貸与したHDDはSeagateのST31000333ASおよびST31000340AS。いずれも7,200rpmのシリアルATA2である。そのため、シリアルATA3のインターフェースを搭載したHDDの場合、前述したベンチマーク結果はさらに改善されるだろう。

より正確なパフォーマンス結果が測定するため、iSCSIのベンチマークも試してみた。DSMの場合、ストレージデバイスの管理は「コントロールパネル」ではなく「ストレージマネージャ」から設定するため、当初戸惑ってしまったが、ターゲットの作成はiSCSIに慣れたユーザーであれば、特に難しい操作は必要ない。こちらのベンチマーク結果は下図のとおり。こちらもシーケンシャルアクセス速度は80MB/秒を超え、ランダムアクセス速度も同等と、DS415playのパフォーマンス性能を裏付ける結果を確認できた(図30~31)。

図30: DS415play上にiSCSIターゲットを作成し、マウントしたドライブでベンチマークを実行した結果

図31: ベンチマーク中のウィジェット。一瞬だが100MB/秒クラスの速度も確認できた