まとめ

あらゆるものがモバイル化すると、必ずバッテリーの問題は避けて通れないでしょう。今後、更にウェアラブルデバイスが増えたりして、充電しながら使うものが増えていくことになります。一部のスマートフォンにも既に採用されている無接点充電など、USBではない新しい充電の方法についても、快適さや効率性を兼ね備える最適解が出てくることを期待しています。

充電環境について考えることは、すでにマニアックな問題ではなくなっています。ただ、モバイル機器を「充電しなければならない」という概念そのものに疑いを持って見ることも大切でしょう。エネルギーを自分で作り出したり、デバイス間で共有するといった新しいアイディアから、使いやすさを考え続けていくべきだと思います。

そういえば、筆者がしている腕時計は自動巻なので、充電や電池交換の必要がありませんでした。また多くのデジタル時計も、ソーラーパネルと電池の蓄えで十分に使い続けることができます。電子機器も自分で使う電気を自分で作り出すようになり、今回の話が必要なくなる未来が訪れるとよいですね。

松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura