7月2日に開催された報道陣向けの施設公開にて東京ドームは、「東京ドームシティは今まで、遊ぶことや楽しむことが目的の施設で構成されていたが、今回の『TeNQ』の設置で『学ぶ』という付加価値を付け、さらに魅力的な施設にしていきたい」とし、新しい東京ドームシティのあり方への期待を示した。

また、「サイエンス」スペース制作に協力した東京大学総合研究博物館の宮本英昭氏は、空間づくりへのこだわりを説明した。

東京大学総合研究博物館で准教授を務める宮本英昭氏

同スペースに展示している宇宙知識に関するパネルの内容は、「研究室の研究員のほか、世界中の専門家とコミュニケーションを取りながら作成したもの。英語と中国語への対応も、現地の複数の専門家に依頼して寄稿してもらった」とし、多くの人が目にする情報への配慮も欠かさない。

加えて、「文系の学生にも協力を求め、専門的知識の少ない人でも『楽しく読める』ような文章づくりに取り組んだ」と、展示物を含めた空間づくりへの自信を語った。

展示している宇宙知識に関するパネルの内容

同スペース内に研究室の分室「リサーチセンター」を設けたことに関しては、「この施設には、ほぼ毎日自分を含め研究者が居る予定で、来場者とのコミュニケーションといった部分を、今後少しずつ模索していって、両者にとってよい形を見つけていきたい」とした。

施設の概要

「TeNQ」の入場には、「シアター宙(ソラ)」の上映1回に収容可能な人数が約70名であることなどから、事前のチケット購入が必要。日時指定の上、「TeNQ」公式サイトかセブン-イレブンのマルチコピー機より予約・購入するシステムとなっている。ただし、当日に空きがある場合にのみ、「TeNQ」内チケットカウンターでの購入も可能だ。

「TeNQ」内チケットカウンターの様子

当日の空き状況が確認できる

価格は、65歳以上と未就学児(4歳以上)~中学生が1200円、高校生~大学・専門学生は1500円、その他一般は1800円となる。販売枚数限定の年間パスポートも用意しており、そちらの価格は、65歳以上と未就学児(4歳以上)~中学生が2400円、高校生~大学・専門学生は3000円、その他一般は3600円だ。

なお、大型映像や音響、暗転の特殊演出を使用しているため、4歳未満の入館は不可。10歳未満は、中学生以上の同伴者が必要である。