6月28日と29日の2日間、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で、「第5回 ポータブルオーディオフェスティバル」(ポタフェス)が開催された。

ポタフェスは、ポータブルオーディオ機器を体感するためのイベント。国内外メーカーのイヤホンやヘッドホンを中心とした最新機器が数多く出展されている。主催は、「イーイヤホン」を展開しているタイムマシン。ここでは、注目を集めたブースを中心に紹介していきたい。

新シリーズ「CKR」を中心にしたオーディオテクニカブース

オーディオテクニカブースでは、3月31日に発表した、新シリーズ「CKR」の全ラインナップと、「ソリッドベース」シリーズを中心とした展示が行われていた。

新シリーズ「CKR」

なかでも、CKRシリーズの上位モデル「ATH-CKR10」と「ATH-CKR9」は、iriverのハイレゾミュージックプレーヤーでの試聴が可能となっており、注目を集めていた。

低域重視のスタイリッシュヘッドホン「LOOP」を展示 - SOULブース

CAVジャパンが輸入代理店を務めるアメリカのヘッドホンブランド「SOUL」のブースは、2013年に発売した「LOOP」を中心とした展示。LOOPは、折りたたみ式のコンパクトなヘッドホンだ。また、5月29日にリリースした、イヤホン「MINI」の新色「BLUE」と「RED」も展示していた。2モデルとも、サイズやスタイルからくる印象とは異なり、迫力のある重低音が特徴だ。同社によると、「重低音を聴きたいが、見た目がゴツいのはちょっと、という人にオススメのモデル」とのこと。

「LOOP」(左)と「MINI」

また、ブースには、日本では未発売のモデル「Combat」と「Transform」も展示されていた。

「Combat」(左)と「Transform」(右)

振動するヘッドホンを展示するSkullcandyブース

Skullcandyブースでは、振動するヘッドホン「CRUSHER」を中心とした展示。CRUSHERは、デュアルドライバーを搭載したヘッドホン。55Hz以下の低域に合わせて、ヘッドホンそのものが振動する構造となっている。

振動するヘッドホン「CRUSHER」

この振動によりサブウーファーのような効果を生み出し、より臨場感の高い低域再生を実現する。単3形電池×1本で、40時間程度使用可能だ。

2種類のワイヤレスヘッドホンを参考出展するTDK Life on Recordブース

TDK Life on Recordブースでは、ワイヤレスヘッドホン「WR780」「TH-WR800」を参考出展。WR780がBluetooth、TH-WR800がKleer方式を採用するモデルだ。

ワイヤレスヘッドホン「WR780」(左)と「TH-WR800」(右)

いずれもφ40mmドライバーを搭載し、比較的大型のハウジングを装備するオーバーヘッドモデルだ。特に、Bluetoothヘッドホンでは数少ない大型のハウジングを備えるWR780は注目。価格も10,000円前後と、比較的手頃なレベルになるらしい。

また、スマートフォン向けに、リモコンやマイクを装備したワイヤードモデル「ST560」も参考出展。これらは、いずれも7月に発表を予定しているとのことだ。

「ST560」

ハイレゾプレーヤー「X5」のオプションを参考出展するオヤイデ電気ブース

小柳出電気商会(オヤイデ)のブースでは、「FiiO」ブランドのハイレゾ・ミュージックプレーヤー「X5」と、そのオプション製品が出展されていた。出展されていたのは、X5専用のアンプスタックキット「HS6」と、専用カバー「HS9」。

X5専用のアンプスタックキット「HS6」

キャッシュバックキャンペーンをスタート - ADL

ADLブランドを展開するフルテックのブースでは、6月28日より開始したキャッシュバックキャンペーンの告知がメインとなっていた。同社のヘッドホン、イヤホン、ヘッドホンアンプの購入者に最大3,000円のキャッシュバックを行うというもので、期間は9月28日まで。

対象商品はポータブルヘッドホンアンプ兼USB DACの「A1」「X1」「CRUISE」と、イヤホン「EH008」、ヘッドホン「H118」、ヘッドホンアンプ「STRIDE」「STRIDE II」となっている。

ADLブランド製品のキャッシュバックキャンペーンを開始

DSD対応のヘッドホンアンプを出展 - ジェーエフアイ

ORBブランドを展開するジェーエイアイのブースでは、5月に発表した「JADE next fhana model」や、4月に発表した「JADE next」などのポータブルヘッドホンアンプを展示。

「JADE next fhana model」(左)と、「JADE next」(右)

JADE next fhana modelは、ジェーエイアイと、4人組音楽ユニット「fhana」(ファナ)のコラボレーションモデル。また、据え置き型のDAC「JADE casa DSD」も出展。JADE casa DSDは、DACチップにバーブラウン製のPCM1792Aを搭載しており、192kHz/24bitまでのPCMと、2.8MHz/5.6MHzのDSDに対応する。

「JADE casa DSD」

SHUREの低価格イヤホン「SE112」を中心にした完実電気ブース

MONSTER、Beats Electronics、B&O Playなど、数多くのブランドを取り扱う完実電気ブースだが、今回のポタフェスではSHUREの「SE112」と「SRH1540」を中心とした展示が行われていた。

SE112は5,000円前後という販売価格で、同社のイヤホンの裾野を広げることを目的とした戦略的モデル。従来モデルのSE115に比べて、中高域が充実しているのも特徴だ。また、SRH1540は、豊かな音場感を特徴としたオーバーヘッド密閉型ヘッドホン。

「SE112」

さらに、日本では未発表のマッキントッシュのヘッドホンアンプ「MHA100」も参考出展されていた。MHA100は7月上旬発売予定で、予定価格は500,000円前後。

「MHA100」

6月27日発表したプレーヤー「DX90j」を展示 - ヒビノインターサウンド

ヒビノインターサウンドブースでは、6月27日発表した「iBasso」ブランドのデジタルオーディオプレーヤー「DX90j」を初展示。DX90jは、海外モデルの「DX90」を日本向けにカスタマイズしたモデル。高品位な銀入りハンダの採用や、製造工場の変更など、日本向けのチューニングが行われている。

「DX90j」

DACには、ESS Technology社の「ES9018K2M」を2個搭載しており、最大192kHz/24bitまでのハイレゾ音源やDSD 2.8MHzの再生に対応している。ストレージは、内蔵8GB+microSDHC/SDXCスロット。

また、同じくiBassoブランドのUSB DACアンプ「MICRO PRECISION DH1」も展示。USBバスパワーで動作する小型のUSB DAC内蔵ヘッドホンアンプで、DACチップは、テキサス・インスツルメンツ製のPCM1795を使用している。