Samsung Electronicsは6月12日(米国時間)、米国・ニューヨークで行ったメディア向けイベント「Samsung Galaxy Premier 2014」にてSuper AMOLEDを搭載したAndroidタブレット「GALAXY Tab S」を発表した。本稿では同製品と人気タブレット端末である「iPad Air」(Apple製)、「Xperia Z2 Tablet」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)の3機種を比較してみたいと思う。

「iPad Air」

「Xperia Z2 Tablet」

「GALAXY Tab S」

まずは、サイズを含めた3機種のスペックを比較してみよう。なお、「GALAXY Tab S」は10.5インチモデルとする。

iPad Air Xperia Z2 Tablet GALAXY Tab S
発売日 2013年11月1日(ソフトバンク・au) 2014年6月下旬予定(ドコモ) 2014年7月予定(日本国内は未定)
OS iOS 7 Android 4.4 Android 4.4
CPU Apple A7(64ビット) M7モーション コプロセッサ クアッドコア 2.3GHz MSM8974AB Exynos 5420 1.9GHz+1.3GHz オクタコアプロセッサ(Wi-Fiモデル)
ストレージ 16GB/32GB/64GB/128GB 32GB 16GB/32GB
サイズ 240mm×169.5mm×7.5mm 266mm×172mm×6.4mm 247.3×177.3mm×6.6mm
重量 469g(Wi-Fiモデル) 439g 465g(Wi-Fiモデル)
液晶サイズ 9.7インチ 10.1インチ 10.5インチ
背面カメラ 500万画素 810万画素 800万画素
前面カメラ 120万画素 220万画素 210万画素
液晶解像度 2048×1536ピクセル 1920×1200ピクセル 2560×1600ピクセル
バッテリ容量 32.4Wh(約8700mAh) 6000mAh 7900mAh
Bluetooth Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n IEEE802.11a/b/g/n/ac IEEE802.11a/b/g/n/ac

解像度の高いGALAXY Tab S、薄型軽量のXperia Z2 Tablet

めぼしい仕様としてはこんなところだろうか。スペック面で比較するとあまり目立った差は見られないが、ディスプレイの解像度では圧倒的にGALAXY Tab Sに軍配が上がっている。また、iPad AirとGALAXY Tab Sを比べるとディスプレイの大きさはGALAXY Tab Sの方が大きいのに、重量はGALAXY Tab Sの方が軽くなっている。なお、Xperia Z2 TabletとGALAXY Tab Sの重量差は約30gXperia Z2 Tabletの方が軽い。しかし、GALAXY Tab Sのほうがディスプレイサイズが大きいことを考慮するとあまり差がないと言ってもいいかもしれない。

通話機能はGALAXY Tab S、Xperia Z2 Tabletに共通

続いて機能面ではどうだろうか。GALAXY Tab Sにしかない機能といえばスマートフォンにかかってきた電話をタブレットで受けたり、タブレットから電話をかける「Call Forwarding」機能や、指紋認証システムなど。純粋な通話機能であればXperia Z2 Tabletにも搭載されているが、これらの機能はGALAXY Tab Sの特徴的な機能と言える。

最も差がでているのはデザイン

背面パネルのデザインで比べると、iPad Airはシルバーのアルミでシャープでクールな印象、Xperia Z2 Tabletはラバーコーティングが施されシックで大人っぽい印象、GALAXY Tab SはGALAXYシリーズでおなじみのドットパターンが施され高級感が演出されている。スペックや機能を比較したが、一番差があるのはデザインのような気がする。

総括すると、発売時期が違うiPad Airを除き、Xperia Z2 TabletとGALAXY Tab Sの差はあまりないと言える。もし読者の皆さんがタブレットの購入予定があるのであれば、デザインやキャリアを考慮して選ぶのもいいだろう。

(記事提供: AndroWire編集部)