米Microsoftは5月13日(現地時間)、自社ブログ「Windows Experience Blog」で「Windows XP PCs No Longer Receiving Updates」と題して、Windows XPの更新を終了したことをあらためて強調した。

同社は4月8日にWindows XPの延長サポートを終了し、Windows 7や8.1など新しいOSへの移行を推奨していた。だが、4月末にInternet Explorerの脆弱性が発覚した際、サポート終了直後であることを理由にWindows XP向け (正しくはInternet Explorer 6向け)のセキュリティ更新プログラムを提供するなど、混乱をきたした経緯がある。

5月の「マイクロソフトセキュリティ情報」では、定例外扱いの「MS14-021」と、それを包括しつつ異なるセキュリティホールをふさいだ「MS14-029」が公開され、ともにInternet Explorer 6を対象に含んでいる。

Internet Explorer 6以降のセキュリティホールをふさぐ「MS14-029」の概要

同社 Marketing GroupのシニアマーケティングコミュニケーションマネージャーであるBrandon LeBlanc氏は、「Windows XPを利用しているユーザーには、Windows UpdateもしくはMicrosoft Update経由でセキュリティ更新プログラムおよび一般的な更新プログラムは提供されない」とブログ記事で述べている。

さらに、MS14-021については、Trustworthy ComputingグループのジェネラルマネージャーであるAdrienne Hall氏が最終的に決断した例外的なものであると述べた。ただし、カスタムサポート契約を結んでいる一部のエンタープライズユーザーに対しては、Windows XP用のセキュリティ更新プログラムの提供が続けられる。

最後にLeBlanc氏は、「直面しているセキュリティの脅威を踏まえると、Windows XPでは、ユーザーを守ることができない」と述べ、Windows 8.1など新しいOSへのアップグレードを引き続き推奨していく方針を明らかにした。