多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Android端末が固定電話の子機になるってホントですか?」という質問に答えます。

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NTT東西の「ひかり電話」などIPネットワークを利用する固定電話は、「SIP(Session Initiation Protocol)」というプロトコルを利用して子機と通信します。つまり、SIP対応の機器であればひかり電話の子機として利用できるわけで、SIPを標準サポートするAndroid 2.3(GingerBread)以降のスマートフォンはアプリを追加することなく、ひかり電話の子機として利用できます。

子機としての登録は、Android 2.3以降の場合「設定」→「通話設定」→インターネット通話の「アカウント」の順に画面を開き、「アカウントを追加」ボタンをタップしてひかり電話ルータのIPアドレスとユーザ名/パスワードを入力すれば完了です。「着信を受ける」をチェックしておけば、かかってきた電話に応答することも可能です(バッテリー消費量は増えます)。Android 4.x端末の場合は、同様の作業を電話アプリの設定メニューから行います。

ただし、あらゆるAndroid端末がそのまま子機(SIPクライアント)として動作するわけではありません。端末によっては、SIPアカウントを登録するための設定項目が省略されているからです。Android OSに子機としての機能が組み込まれているとはいえ、情報を設定できなければ使いようがありません。その場合は、Google Playから「AGEphone」などSIP対応IP電話アプリをダウンロードし、使用することになります。

Android 2.3から標準でSIPをサポートするため、アプリの追加なしにひかり電話の子機として利用できます(設定が省略されている端末もあります)