4月27日、幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議3」の「ニコニコ静画」ブースに、「キルミーベイベー」の作者であるカズホと、「磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~」の作者である仲間りょうが登場した。

ニコニコ静画ブース

ニコニコ静画ブースで開催されていた企画は、会場とオンラインで同時に参加できる「お絵かきチャット」。全員でひとつのデジタル壁画を完成させるテーマフリーの「超巨大デジタル壁画」の他、ステージに出演する漫画家やイラストレーターにちなんだテーマに添ってお絵かきする「テーマで超お絵かき」が開催され、盛況を博していた。

「キルミーベイベー」のカズホがファンと一緒に作るのは「キルミーベイベー殺し屋すごろく」。キャンパスに配置されたすごろくマスや空きスペースに自由に絵を描き、すごろくを完成させるというもの。ステージ裏から中継で出演したカズホは、キルミーベイベーのキャラクターを描きながら、作品誕生秘話や、アニメ化された際のエピソードなどのトークに花を咲かせていた。

現場でもすごろく内にイラストが描かれた

27日閉場後のすごろくの様子。あがりのコマはカズホが現場で描いた

一方の「磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~」のステージイベントは、「普段女子にうつつを抜かさないことに定評のある磯兵衛が、思わず心を奪われてしまう」女の子をテーマにファンがお絵かきを行い、仲間りょうがその中から女の子を選んで「磯兵衛の反応」を描いていくというものだ。

ステージ裏から中継で登場した仲間りょうは、ファンが描いた個性的なイラストから気になる作品を選び、その絵に対する「磯兵衛のリアクション」を書き込んでいった。また、トークでは「仲間りょうがPCを持っていない」といううわさについてMCから質問が飛び出し、これに代理でステージに出演した担当編集者が「PCで送ればいいものでも手で渡さないといけないので痩せますね」といったエピソードを披露して会場を沸かせていた。

ファンのイラストの中から仲間がピックアップし、そのそばに磯兵衛を描いていった

会場では「超巨大デジタル壁画」に参加できる液晶ペンタブレット端末が設置されていたので、実際に使ってみた。これまで液晶ペンタブレットを使った経験がない筆者だが、液晶ペンタブレットの描き心地はなかなかのもの。スッスッと気持ちよく動き、思った通りの線を描くことができた。インタフェースもこなれていて、このあたりはさすがのワコム。

筆者もブース内で液晶ペンタブレットでイラストを描いてみた

なお、「超巨大デジタル壁画」および「テーマで超お絵かき」で完成した作品は、特設サイトから見ることが可能。会場とオンラインから大勢のユーザーが参加したことで、ニコニコらしいカオス感たっぷりの作品に仕上がっている。