どのくらい撮影倍率を高められるかは、装着するクローズアップレンズによって異なるが、今回使用したキヤノン「クローズアップレンズ500/58mm」の場合、クローズアップレンズ非使用時と比較して、撮影範囲はおよそ1/2になった。ズームをテレ端にした場合、名刺サイズのものをほぼ画面いっぱいに写すことができる。これなら、筆者の撮影用途には十分だ。

なお、ここで使ったキヤノン「クローズアップレンズ500」は筆者が10年以上前に購入したもの。現在は「クローズアップレンズ500D」が発売されている。また、フィルター径が58mmであれば、サードパーティ製品でも装着は可能だ。

以下の3枚は、フィルターアダプターとクローズアップレンズを利用して撮影したもの。ズームはテレ側を使用して背景をシンプルにまとめている。広い範囲が写るワイド端でのマクロ撮影とは少々雰囲気が異なることが分かるはず。テレ端を含めたズームの全域で接写を楽しみたい人は、クローズアップレンズを検討してみるといいだろう。

撮影モード:プログラムオート(F3.9 1/1250秒) 露出補正:±0 感度:ISO100 WB:オート 焦点距離:62.5mm(原寸大画像を見る)

撮影モード:絞り優先オート(F4.5 1/640秒) 露出補正:-0.3 感度:ISO100 WB:太陽光 焦点距離:57.9mm(原寸大画像を見る)

撮影モード:絞り優先オート(F4.5 1/320秒) 露出補正:-0.3 感度:ISO100 WB:太陽光 焦点距離:57.9mm(原寸大画像を見る)