テクノロジと、ブランドと、マーケティングと、生活と

SamsungやGoogleの先行した取り組みに対して、Appleが焦る様子も全く見られない。Appleにもウェアラブルデバイスの噂は絶えないが、これまでもそうであった通り、他社の都合に合わせてアクションを採ることは、ウェアラブルデバイスに関してもないだろう。

製品をリリースするタイミングは他社に比べて後になるが、それまでの技術的、デザイン的な蓄積は、遅れて登場させても地に足の着いたものが登場してきた。決してテクノロジー先行やブランディング先行、あるいは人々のニーズ先行ではなく、これらをバランス良く見ながら、ゆっくりじっくりと、世の中にないものを送り出していく姿勢が、依然として保たれている。

このスローペースに対して、他社が対抗していくのは非常に難しいが、このペースはテクノロジーに興味がない、多くの人々にとって心地よいものなのかもしれない。

松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を追求している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura