装置の開発に携わったaircordの橋本俊行氏に、今回の技術的なチャレンジについて聞いたところ、「最適な色情報を取得するため、使用するカメラにこだわった。当初はウェブカメラやKinectなどの3Dカメラなどを試したが、色情報をきれいに取得できなかったので、最終的にCANONの一眼レフカメラを使うことにした。このカメラのSDKを使い、独自の"IROGRAM"システムに連携させるプログラムを開発することで、高精細な色情報を取得することに成功した」という。

また、取得した色情報がデータベースと照合されることで、RGBの値を表示することができる。その結果はサーバーにアップロードされ、これをもとに幾何学模様を生成。この模様は、お店の外壁に設置された縦3面のディスプレイに表示される。

IROYA Eコマースサイト

そのほか、IROYAは店舗だけでなく、Eコマースサイトも同時オープンしている。サイトでは、店舗に陳列していた過去の色のアイテムが追加され、月日が経つに連れて、さまざまな色で洋服を検索することが可能になる仕組みだ。サイトに掲載されるアイテムの写真にはすべてアートディレクターによる編集が施されており、ファッション雑誌のように読み応えのあるサイトを目指している。

お店で、そしてサイトで、「色」で洋服を選ぶという新しいファッションの買い物を体験してみては?