電気化学工業のグループ会社であるデンカ生研は4月1日、A群ベータ溶血性連鎖球菌(A群溶連菌)抗原キット「クイックナビ-StrepA」を4月14日より発売することを発表した。
A群溶連菌は、主に飛沫感染で拡大し、感染後1~7日の潜伏期間を経て、発熱と咽頭痛、扁桃炎や猩紅熱を発症することがあるほか、合併症であるリュウマチ熱、急性糸球体腎炎などを続発する可能性があることが知られている。
効果を発揮する抗生物質が存在しているものの、適切な治療を行うためには、迅速な診断や細菌培養などの検査が必要となり、同キットは、そうした迅速な診断を目的に開発されたという。
咽頭からのA群溶連菌の検出を目的としたイムノクロマト試薬であり、感染の有無を5分(反応時間)で判定できるほか、2色のラテックスを使用したことで、判定ラインを識別しやすくするといった工夫が施されている。また、簡単操作が可能な充填容器の採用により、作業負担の軽減も図ることが可能だという。
なお、同製品は同社による販売のほか、販売提携先の大塚製薬でも販売を行うとしている。